【ビジョンを描いて】明け4歳レッドジェニアルのジャンプアップに期待。紐解けば京都新聞杯は11番人気での激走。1000m通過・1分0秒0-2000m通過・1分59秒8という、よどみのない流れを好位外で構え、11秒8-11秒7-11秒5(3Fは35秒3)というレースの上りを、34秒7でもうひと伸び。2分11秒9という決着タイムは、京都新聞杯の中でも水準以上。GI・ダービーは8着、菊花賞は6着、GIIなら古馬相手でも力量は足りる計算。母はフローラS優勝、フラワーC2着、牡馬相手の日経新春杯3着など、2勝馬ながら実直に中距離重賞戦線で競馬経歴を重ねていった。息子も母に似て、成長曲線はゆったりめ。中間坂路からコース追いへと調教を強化し、2020年のビジョンを描いてきた。

　強敵はアフリカンゴールド。紐解けば3歳秋、中京2200mの渥美特別を2分11秒9で突き抜け、2勝クラスの兵庫特別も後続を0秒7とチギる圧勝。菊花賞でも面白い勝負ができると温めてきた馬だった。去勢手術を施し造り直しに手間取ったが、二走前の六社特別は33秒6で悠々の完勝。アルゼンチン共和国杯は前半リキんだぶん、3着と詰め切れなかったが、GIIでの立ち位置は把握できた。兄アフリカンストーリーは7歳春、ドバイワールドCを制覇。弟はまだ5歳、競争生活はこれからです。割って入ればアルゼンチン共和国杯2着のタイセイトレイル。ジャパンCはGI、加えて苦手の重馬場。15着と沈没したが、デキのよさは際立っていた。調教の動き、肌艶もピカピカ、55キロ、GIIなら一変があっていい。

　メロディーレーンは340キロ台のミニモニ、菊花賞5着に食い込んだアイドル。話題先行型ではあるが、三走前は1000m通過1分0秒5-2000m通過・2分1秒3-2400m通過・2分24秒6という平均ラップの上に立ち、ラスト4Fめから11秒台を連発した。阪神2600mという番組はサンプルが少ないけれど、2分37秒1というレコ勝ちには少なからずの記録の意味があり、菊5着はその延長線上だった。江坂特別は人気も背負い、1000m通過・59秒3というハイペースを深追い。結果0秒1差と詰めを甘くしたが、49キロなら仕掛けどころの反応や伸びも違ってくる。サトノガーネットは、馬群を縫うようにして中日新聞杯を最速の上りで串刺し。距離や斤量の壁を一気に乗り越えるだけの勢いがある。モズベッロも、もう一回ほど脱皮があるか。

　日経新春杯はとにかく4歳馬が強いレース。過去10年の成績は4歳馬[7-5-1-19]に対して5歳馬[2-3-5-21]、6歳馬[1-2-4-29]。そして7歳以上馬は[0-0-0-42]と馬券に絡んでいない。若い馬を重視していくべきレースだ。

　今年は4歳馬が3頭。キャラクター的に△メロディーレーンにも注目が集まるが、過去10年馬券に絡んだ前走2勝クラス組3頭はいずれも前走を勝ってきた馬。本命というほどには推せない。

　☆モズベッロも過去の重賞成績を見ると本命にはしづらいし、ここは◎レッドジェニアルでいくしかないだろう。このレースと相性の良い内枠を引いたのもプラスだ。

　○以下は基本的に4,5歳馬で固め、コース相性がよく内枠の△マスターコードだけ6歳馬を取った。◎が人気なので、馬券は◎の1着固定メインでいく。

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【実力伯仲】昨秋から間隔をしっかりとって体調を作ってきた2レッドジェニアル。京都は5戦して複勝率80%。内目の馬場に入ったし1番信用はできる。4レッドレオンは前走狭い内から伸びてきた。この競馬の再現が出来れば、今の京都は向く馬場になっている。大穴だと近走、結果が出ていない5チェスナットコート。本来、寒い時期に活躍するタイプ。近走、ピタッと止まっているわけではなく、そろそろ大駆けがあっても驚けない。

※1/13時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　京都芝2400mで行われるハンデ戦。このコースは最初のコーナーまでの距離が長く、各馬焦らず付けたいところにつけることができるのでペースは落ち着きやすい。最後の直線での瞬発力勝負が大事になってきます。

　本命は、サトノガーネットです。どんなコースでも終いの脚を安定して使える器用さがある子。前走の中日新聞杯では先行有利な中京芝2000mを最後方から終い一気の末脚で追い込んできているところを大きく評価できますし、勢いがある子が活躍しやすいレースですから楽しみです。

※1/11時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　間隔を空けて立て直したアフリカンゴールド。アルゼンチン共和国杯道中、少し力んだことが最後に響いた。とはいえ、狭いところを割っての上位進出はさすが。ここでは地力が上。

　タイセイトレイルは重馬場のジャパンCでは何もできず。良馬場で見直す。レッドジェニアルは菊花賞でも最後に伸びた。ここは改めて。モズベッロは格下とはいえ勝負どころで窮屈なところを割った前走に見どころ。侮れない。

※1/13時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　前走を勝ち切った馬か、前年に長距離のビッグレースで善戦している馬を重視したい一戦。「前走の着順が2着以下、かつ“前年以降、かつJRA、かつ2400m以上、かつGIのレース”において11着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-3-2-68]でした。

　さらに「前走の上がり3ハロンタイム順位が6位以下だった馬」は2013年以降[0-1-3-48]。大敗直後の馬や先行力の高さを活かしたいタイプは過信禁物です。

　今年はサトノガーネットあたりが面白そう。ただし「馬番が11から18番だった馬」は2013年以降[0-0-0-34]なので、枠順や人気次第ではメロディーレーン・レッドジェニアル・チェスナットコートらもそれなりに高く評価すべきだと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　年が明けて初めて関西圏で行われる古馬の中距離重賞で、今年で67回という長い伝統を誇る。ハンデ戦ということも影響してか実績馬は翌週のAJCCに向かうことが多く、メンバーレベルは高くなりにくい。過去4年連続で前走条件戦だった馬が連対しているように、勢いのある馬が実績馬を圧倒するシーンもしばしば見られる。

1.フレッシュな馬

　過去10年で、4歳馬が7勝、連対率37.5％・複勝率40.6％と圧倒的な成績を収めている。また、一昨年は6歳のパフォーマプロミスが勝ったが、同馬は休養期間が長くまだキャリア12戦目だった。キャリア豊富なベテランより、若い馬やキャリアの少ないフレッシュな馬を重視したい。

2.大敗馬の巻き返しは困難

　過去10年、前走で1秒以上離されて負けていた馬は[0-0-2-55]で複勝率3.5％しかない。GI大敗後の馬が人気になることが少なくないが、昨年のアフリカンゴールドは4番人気15着、15年のタマモベストプレイは2番人気7着、14年のラブイズブーシェは3番人気8着など、勢いが途切れた馬は苦戦を強いられている。

3.リピーターレースではない

　18年2・3着のロードヴァンドール、ガンコは翌年13・16着。また、17年の勝ち馬ミッキーロケットは連覇を狙って18年も出走したものの4着。他にも、17年は前年の覇者レーヴミストラルが10着、15年も前年1着のサトノノブレスが11着に敗れている。過去の好走例は当てにしづらいレース。


　レッドレオンは明け5歳ではあるものの今回がキャリア8戦目とフレッシュさは十分。体質の弱さもあってここまでコンスタントに使われてこなかったが、今回は放牧を挟んで順調に調整されてきており体調面は問題なさそうだ。昇級を苦にするタイプではなく、前走を制してオープン入りした勢いまま重賞のここでも好勝負を期待したい。

　レッドジェニアルは菊花賞以来の実戦をここで迎える。3000mはさすがに長かったので距離短縮は良さそうだ。しかし、外回りより内回り、根幹距離より非根幹距離の方が適性としてはありそうで、芝2400mという条件自体はあまり魅力ではない。サトノガーネットは前走の中日新聞杯で重賞初制覇。道中押して押しての競馬だったので、距離延長は良さそう。ただしあまり器用な競馬ができるタイプではなく展開待ちの面はある。

　メロディーレーンは格上挑戦となるが、菊花賞で5着に入ったようにスタミナは一線級に劣らないものを持っている。ハンデに恵まれそうなここは食い込みの余地十分。以下、京都変わりプラスのマスターコード、陣営の話からして厳冬期にパフォーマンスを上げてきそうなモズベッロ、昨年より気性面で大幅に成長しているアフリカンゴールド。

【激走期待】ハッキリと格下である08エーティーラッセンだが、51キロの軽ハンデで自分の競馬がさせてもらえるならば、最後の最後まで粘りきれる可能性がありそう。近走レース内容にも成長がうかがえるだけに、侮れない存在といえる。相手は、13アフリカンゴールドと04レッドレオンの2頭を上位に評価。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で、うまくハマれば高配当まで。

【小波乱】タイセイトレイルはレースセンスがいい。力をつけているモズベッロ。アフリカンゴールドは立ち回りがうまい。

平均値はアテにならないレース。あとは近2走で110レベル持っている馬。昨年本命にした▲アフリカンゴールドも今年の方が近走値いいが、昨年の凡走があるので軸にはできなかった。110レベルとなれば◎メロディーレーンと○レッドジェニアル。過剰人気になるのは嫌だが数字としてはこの2頭。次点に☆サトノガーネット。

スタミナは豊富な2レッドジェニアルが優勢。切れる脚はないがバテないので今の上りが掛かる京都向き。56キロも歓迎だ。次位は7タイセイトレイルでうまく流れに乗れれば決め脚は上位。▲は6モズベッロで他力本願だが決め脚はシャープ。