【良血ならでは】410キロ台で出走がかなえば、中心は
ライティア。姉は
オークス馬
シンハライト、2歳9月の阪神マイルで新馬勝ち。418キロという数字通り、まだ馬体は薄く、見るからに頼りない。ただ、10秒台の傑出したラップこそないものの、あの体で、いきなり1分35秒0で勝ち切った。血統っていいもんです。
しかし、デイリー杯は408キロに細化。体力不足に泣いたが、一週前追い切りは、
武豊Jを背に、坂路52秒2-37秒9-12秒2を強めで計測。
桜花賞路線を歩む体に
バージョンアップをはたした。
同じようなことが
ファーストフォリオにもあてはまる。母は偉大なる
シーザリオ、兄は
エピファネイアに
サートゥルナーリア。ただサイズは432キロ、性格もかなり幼い。
だが、ふたを開ければ一戦必勝。1000m通過・58秒7というタフなミドルを、直線入り口では外へ。マーフィーの叱咤激励に応え、正攻法の競馬で我慢強くひと伸び。1分22秒7もまずまず、「距離はもっとあってもいい」と鞍上が伝え残している。
ヴィースバーデンは阪神1800mを上り33秒8で串刺し。馬体は細め、速い流れについていけず勝ち負けに加わり切れていないが、今のパワー馬場は勝負どころで離されないかもしれない。
ゴールドシップ産駒の
ウインマイティー、
キズナ産駒の
スマートリアンも、上りのかかる差し馬場はありがたい。見直すなら
エーポスのセンス。距離は微妙に長いが
リネンファッションも好調。