【地に足をつけて】
ワンダフルタウンのパワフルな脚力に注目。
阪神・芝1800mのデビュー戦は、1分48秒8で走って2着。勝ち馬
ダノンザキッドはめちゃくちゃ強かった(11月の東京スポーツ杯を楽勝するかもしれない)。二戦目の前走は、確勝の鞍。スタートはあまりうまくないけれど、長い
バックストレッチの直線を利用し徐々に中団へ。4コーナー手前、先行勢が視界に入った。新潟の外回りは、直線は内回りとの合流地点までは手綱を動かしてはいけない。お手本通り、残り2F標識手前までは馬なり。ラスト3Fは推定11秒5-11秒1-11秒4(34秒0)。後続には8馬身差の独走、手綱を緩めながら1分46秒5のレコードが点灯。京都コースでラスト3F内に10秒台の具体的ラップをマークして勝ち上がれば、クラシックに一層本気になれる。
決め手なら
レベランス。
母アンレールは芝1800mで3勝。父に
ハービンジャーを配し、初陣は442キロで登場。スタートはモッサリ、促しても進んでいかない。17番枠ということもあり無理に動かすとロスが大きい。向こう正面はシンガリあたり。1000m通過は62秒1のスロー、さあ直線、よーいーどん。上り3Fのレースラップは11秒8-11秒6-11秒7(35秒1)、対する自身のソレは33秒7。最終週の
パワー馬場で、古馬でも終い1Fは11秒台を出せない中で、ラスト1Fを推定11秒0の豪脚でフィニッシュ。思えば一昨年の
新潟記念、同じ
ハービンジャー産駒の
ブラストワンピースが、同じような外一気を決めたことがあったなぁ…。母の父は
ディープインパクト、母系は
バレークイーン一族。ナリは小さくても骨格に見合った筋肉がついている。京都9Fは少しコース取りに工夫がいるが、逆転可能な数字を持っている。完成度の高さ、
操縦性なら
ジュンブルースカイ。母の姉は
ウィキウィキ、近親に
マカヒキ。四肢は若干短め、体重は440キロ。まだ全身に薄っすら脂肪は残っているものの、八分の造りでも周回は力強く、闘志満々。前半1000mは62秒6のスローで展開。3コーナー手前、ラ
イバルの
サトノスカイターフの外へとズイと進出。お互いを意識し合っての、マッチレースの構え。レースそのものは、単調なスローの瞬発力比べながら、上り3Fのレースラップは11秒8-11秒1-11秒5(34秒4)。勝ち馬の上りは34秒1、ラスト2Fの推定ラップは11秒1-11秒1。クラシックを予感させる快ラップを並べた。1F延長が微妙だが、
フォティノースはテンよし中よし終いよし。新潟マイル・稍重1分34秒1は、マイルGIIIを意識させる好記録だった。
ギャラントウォリアは、
マルセリーナ、
グランデッツァの下。線の細さ、難しい気性が一気に解消しつつある。