【来ればまた伸びる】
セウラサーリの地力アップ。2歳9月、阪神・芝マイルの新馬戦は小差3着に泣いた。続く12月の中京マイル戦は7着に失速、ただ坂路調教の精度は確実にアップ。2月16日の京都マイル戦は、小雨そぼ降る重馬場、1000m通過は1分0秒6のHペースで展開。もまれないよう、仕掛け遅れのないよう、直線入り口ではいつでも抜け出せる構え。着差はクビだが、2着馬が外から詰め寄ると、また突き放す、余裕残し。1分37秒7という走破タイムは、同日の3歳1勝クラス・
こぶし賞より1秒2速く、レース内容もタフだった。
半兄
サダムパテック(
父フジキセキ)は、GI・
マイルCS優勝。半姉
ジュールポレール(
父ディープインパクト)は、
ヴィクトリアマイル制覇。鍛えて馬を育てる「西園イズム」を、妹も学習中です。1勝クラス、牝馬限定戦なら1800mでも踏ん張り切る。
強敵は
オーマイダーリン。性格は繊細、デビュー戦は道悪なども慮りソフトに乗ったが(3着)、二戦目は1分35秒3に時計を短縮、ディープ産駒らしい瞬発力を披露。
シンザン記念は、出遅れに加え、直線外から内へと切り替えざるを得ず、小さなロスも重なり4着にハネかえされたが、最後まであきらめてはいない。
前走から2か月半、リフレッシュ期間を設け、最終追い切りは
武豊Jを背に、CWで長め6Fからリズムのいい追い切りが消化できている。
ゴールドティアは、対抗の
オーマイとほぼ同時期、京都マイルを1分35秒8で勝ち上り、重馬場の
こぶし賞を3着に粘り込んだ。
ボンオムトゥックの前走の上りは33秒4。5回阪神の一週目は、レコード続出の高速馬場だったが、11秒0-11秒0-11秒4というラップはなかなか。
ドナキアーロは6着に敗れたものの、デイジー賞で34秒8の最速の上りをマーク。連穴は芝で激変、
ショウナンナデシコの大駈け。