【王者の走り】ヴェロックスの資質信頼。皐月賞は1分58秒1で、あわやの2着。高速決着のダービーも3着に追い上げた。神戸新聞杯2着、しかし菊花賞3着。有馬記念も流れ込むだけの8着に終わったが、明けて4歳。追い切りのハードルを一段上げ、筋っぽかった栗毛の馬体も弾力を増した。

　体型はスラリとした脚長、長丁場向きかなと思ってきたが、近走の止まり方を見ると、実は中距離型。9Fの小倉大賞典を選んできたのは、距離適性に対する見立てが陣営にあるからだろう。フラットコースの小倉なら、多少渋っても、57キロでも、堂々王者の競馬で圧倒を期待。

　強敵はジナンボー。JCのパドックの中に入ると、貫録負けは否めないかも。しかし、新潟記念・1分57秒5(2着)で、GIIIなら不足なし。じっくりと小倉に腰を落ち着け乗り込みも万全、雨が降れば降るだけ逆転のチャンスが出てくる。

　カデナは新潟記念3着馬。強豪集うGIの天皇賞、小回りの中山金杯はギアが噛み合わず結果が出せなかったが、小倉記念では最速の上りで2着に突入している。

　中山金杯3着のテリトーリアルの粘り込み。スプリングS優勝歴のあるエメラルファイト、アウトライアーズ。レイホーロマンス以下へ、強弱をつけて流し馬券。

　格ではもちろんヴェロックスだが、同馬がコースを意識して以前の位置取りに戻すと、それをとりまく馬の動きでレースの動きだしが早くなり、最後ぎりぎり外差しが届くような展開にもなりうる。距離は違うが小倉記念を意識して◎カデナから3連複メインで。

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【斤量有利】前走、積極的に3コーナーから動いて活路を見出した4レイホーロマンス。明らかにスタミナを要する馬場になったのも好走の原因。万葉Sを使った効果が出てきた。12ドゥオーモはイケイケドンドンの参戦ながら、適条件とそうでない場合の差が激しいタイプ。大仕事をする予感を秘めている。6ヴェロックスが実績断然。逆らう必要はないが…、ここで必死に勝ちにこだわる理由もない。断然人気が、取りこぼすことが多い今月の競馬。油断が命取りに。

※2/16時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　小倉芝1800mで行われるハンデ重賞。このコースは、小回りコースで最後は瞬発力勝負になりやすい条件。脚を溜めやすい内枠馬を中心に狙いたいので枠順も大事になってくるでしょう。

　本命視しているのは、エメラルファイトです。昨年のスプリングS覇者でそれ以降得意の1800mではレースをしていないので適性の高い距離でレースできるのは好材料。抜群に切れる脚こそないが、力を要する今の小倉の馬場なら適性がありそうです。

※2/15時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ヴェロックスに出走の意思あり。クラシック3冠奪取こそ成らなかったが堅実に上位争いに加わり続けた。意外にも重賞勝ちはまだないが、新馬戦デビューの地である小倉で初重賞というシナリオは悪くない。

　エメラルファイトは今のパワーを要する小倉の芝は合うイメージ。テリトーリアルも時計が掛かってくれた方がいいタイプで、こういう馬場の時がチャンス。ジナンボーは折り合いが鍵になる。

※2/16時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　前走好走馬や先行力が高い馬に注目したいレース。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.6秒以上、かつ前走の4コーナー通過順が3番手以下だった馬」は2014年以降[0-0-1-27]と苦戦していました。

　なお「出走数が13戦以上、かつ“前年以降、かつJRA、かつ重賞のレース”において4着以内となった経験がない馬」も2014年以降[0-1-1-32]と不振。オープン特別や条件クラスのレースを主戦場としてきた馬は基本的に強調できません。

　今年のメンバー構成なら、テリトーリアル・レイホーロマンスあたりを高く評価すべきでしょう。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　冬の小倉の名物重賞で、近年はフェブラリーSの同日に施行されている。昨年のスティッフェリオを始め、一昨年のトリオンフや16年のアルバートドックなど、その後も重賞戦線で活躍していく馬は多く、目立たない裏開催ではあるが見逃せない一戦だ。

1.距離短縮組が中心

　中京開催だった10年を除いた過去9年で、今回距離延長の馬が[1-2-3-34]で複勝率15.0％、同距離の馬が[0-1-0-19]で複勝率5.0％と不振なのに対し、今回距離短縮の馬は[8-6-6-61]で複勝率24.7％。

2.小回り実績

　過去9年で連対した延べ18頭中、13頭には3勝クラス(1600万下)を小回り・内回りコースで勝ち上がったか、もしくは既に小回り・内回りのオープンで連対した実績があった。中には、広いコースで3戦連続の大敗から一変したクインズミラーグロ(15番人気2着)、6戦ぶりの小回りで6戦ぶりに好走したスマートギア(10番人気2着)など、小回り適性が発揮されて一変したケースも散見される。

3.差し有利の馬場

　今年は、3週早く開催が始まったこともさることながら、悪天候が多く、小倉の芝は時計の掛かって差しが良く決まるようになっている。前週の1800m以上の芝レースで1角先頭だった馬が馬券に絡んだ例は1件。また、平均出走頭数12.6頭に対して、馬券に絡んだ馬の平均1角位置取りは7.3番手だった。

　カデナは前走の中山金杯で11着に敗れているが、コース替わり初日で差しが決まらない馬場だったこともあり参考外としたい。今回は、昨年の小倉記念でメールドグラースに肉薄したこともある得意の小倉コースで、馬場も差しが良く決まる状態。巻き返しは必至だろう。

　ヴェロックスはGIIIなら明らかに地力上位で、小倉も合っている。ただ、良馬場の方が良いタイプで、今回の馬場だと勝ち切れないシーンがあってもおかしくないだろう。アウトライアーズは距離短縮プラス。また、今の馬場も合っていそうだ。鉄砲実績がないのがどうか。

　ミライヘノツバサはスタミナ豊富で、今の時計の掛かる馬場が合っていそう。以前に日経賞で2着などの実績もあり、格もこのメンバーなら上だ。以下、差しの決まる馬場なら再度期待できそうなレイホーロマンス、きれいな馬場の方がベターも小回り替わりプラスのエメラルファイト、馬場合いそうなナイトオブナイツ。

小倉の馬場やハンデという気にする点もあるが堂々の平均値トップ◎ヴェロックスを評価下げるような点はない。勝ちきってもらおう。ただ荒れるレースは相手を工夫していかないといけないのかも。平均値続く○カデナ。2走前112▲ジナンボーは仕方なし。一発で☆アロハリリー。あとは△レイホーロマンスなどの一発タイプを。

休養明けになるが気配は上々な6ヴェロックスが優勢。クラシックで好走した地力は上位。自在な脚があり小回りでも克服できる。次位は3テリトーリアルで決め脚は上位で平坦で切れ味が発揮できる。▲は13ジナンボーで距離短縮は歓迎でチャンス。