【上位拮抗】サンレイポケットは重賞でも差のない競馬を続ける。中1週も状態は休み明けの前走以上で勝ち負けを期待。ポタジェはオール連対中で一戦毎に成長示し走りのバランスも良化しており4連勝も。フランツも脚力見劣らず立て直し効果もうかがえる。ブレステイキングもリズムよく運べれば上位十分。オウケンムーンは巻き返しの態勢で、レッドサイオンやアトミックフォースなどにも注意が必要。

【開花間近】ポタジェが、また一歩前進。母ジンジャーパンチはブリーダーズCディスタフなどG1を6勝。半姉ルージュバックはGII・毎日王冠、オールカマーも含め重賞4勝、オークスは2着に奮闘した。弟は2018年のセレクトセールで2億520万で落札。プリンシパルS2着でクラシックの夢は途切れたが、全成績は[4300]。

　二走前の西部日刊スポーツ杯・1分57秒8は、翌日の3勝クラスより0秒1速く、小倉記念と0秒3差の好タイムで駈け、オープン仕様で時計的下地はできている。前回の岸和田Sは1000m通過・59秒4-マイル通過は1分34秒1-1800m通過・1分45秒8というよどみのない流れを踏み3勝クラスをしっかりと卒業。前走後の乗り込みも入念、リステッドレースは一回で突破しておきたい。

　対抗のブレステイキングの母は北米G1・2勝、まだキャリアは[4136]と底を見せていない。GIIIのチャレンジC3着後、少し足踏みが続いているが、調整期間を空け馬体造りを見直し、態勢を立て直してきた。

　単穴はサンレイポケット。新潟記念3着、毎日王冠3着と頑張ってきたが、疲れもたまっていたのだろう。アルゼンチン共和国杯は6着に沈んだが、リフレッシュ期間を設け日経新春杯は前走比16キロ増の484キロにビルドアップし、0秒4差に健闘。中一週のハードローテを敷き、勝ち星奪取に全力投球。アトミックフォースは昨夏の新潟記念を逃げ粘って2着。東京2000mは4戦3勝と相性がいい。調教は動かないが体の張りと艶は前回とは違う。良馬場の時計勝負なら中京2000mのケフェウスSを1分58秒8で駈けたフランツ。ビターエンダーはプリンシパルSの勝者、古馬相手でもリステッドレースなら格負けはない。

　2019年にリステッドになった以外は施行条件の安定しているレース。過去10年で4歳馬は14頭しか出走していないが[4-2-2-6]と半分以上が馬券に絡んでおり、回収率も単102%・複135%と高い。一方で7歳以上馬は[0-3-0-51]で複勝回収率10%。馬券に絡んだ3頭はすべて7歳馬。高齢馬には厳しいレースだ。

　馬場コンディションがどうなるか微妙なところだが、過去10年すべて開幕日に行われているにもかかわらず、逃げ・先行タイプはそこまで強くはなく、差しが届いている。そもそも「開幕週の前残り」自体が最近は怪しくなっているが、このレースでは特に前残りをアテにしないほうがよい。

　今年は4歳馬が◎ポタジェ、○ビターエンダーとある程度好位をとる可能性もある馬なので、この2頭を重視しつつ、差しっぽい5歳以上馬と馬単表裏にして、裏目の高めを期待する。

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【軸不動】6ポタジェは初の古馬オープンでも素質的に通用十分とみてよさそう。12ブレステイキングは長休明けでも力量的に上位で、好位差しが届く可能性に期待する。8ビターエンダーはメンバー的に単騎逃げが見込めそうで残り目に注意。13サンレイポケットはひと押しに欠けるが相手なりに走れる点に警戒しておく。7フランツは安定感に欠けるが折り合いひとつで上位まで。先行力がある5アトミックフォースも押さえたい。

【小波乱】サンレイポケットは追われて確か。スピードがあるアトミックフォース。ブレステイキングは立ち回りがうまい。

芝2000m。昨年は荒れたレース。とはいえ勝ったのはマ―フィー鞍上馬だった。鞍上良ければ前走3勝クラス勝ちでも十分対応できるわけだ。ということで◎ポタジェは前走値102だけでも軸にできるはず。相手は平均値で○サンレイポケットと▲ブレステイキング。次点で一発☆リンディーホップを抜擢。

3連勝と勢いに乗る6ポタジェが優勢。自在な脚があり長くいい脚が使えるのは魅力。次位は12ブレステイキングで終い勝負で抜け出しは可能。▲は8ビターエンダーで距離短縮は歓迎で得意コースでの巻き返しを狙う。