【混戦】コラリンは2走目から連勝中で内容も上々。小柄ながら小気味よい動き目立ち状態もさらに上向きで勝ち負け見込む。ラブリイユアアイズは2戦2勝でセンスの良さ魅力。休み挟み成長もうかがえ勝機あり。トウシンマカオは鋭さ前走以上で距離短縮も歓迎。ジャスパークローネはスピードを巧く制御できれば。ヴィアドロローサも脚力見劣らず、テーオースパローやシゲルファンノユメなども差はない。

　ラブリイユアアイズは想像の一歩先を行く速さとパワーが備わっている。札幌1200mでデビュー勝ちを果たしたが、タフな洋芝を前半3F33秒8というHペースで先行し、1分9秒6にまとめた。1500mのクローバー賞は、スタート時は4ｰ5番手を走っていたが、馬なりのまま速度を上げ4角先頭。ラスト3Fは35秒1でパンチアウト。二枚腰を使って後続を2馬身半と突き放す完勝、1分29秒1はクローバー賞では過去十年で最速だった。美浦トレセン入り後も環境変化に戸惑うことなく、Wコースで一週前は長め6Fの追い切りを消化。調教時計の数字を見ると、スパッと切れる瞬発力系ではなく、父ロゴタイプに似て速めラップの継続が持ち味。東京1400mでも持ち前のロングスパートは通用するだろう。

　対抗はコラリン。二走前の函館1200m・1分9秒4は、開催週は異なるものの函館2歳Sより0秒5速かった。カンナSは軽い出遅れは喫したが前後半の3Fのラップは34秒0-34秒8。フットワークは小刻みだがパンチ力はなかなか。1400mまでは距離はもつ。ヴィアドロローサは函館・札幌と二場の異なる洋芝で連勝。南Wは長め6Fから追っても脚運びは悠々、27日の追い切りは36秒7-11秒6という滑らかなラップをマークした。この距離でもきっとバテない。シゲルファンノユメは福島1200mの未勝利勝ちの差し脚そのまま、カンナSは最速の上がりで2着に浮上。1F延長は楽しみ。ベルウッドブラボーは未勝利・ダリア賞を連勝。走りにブレがなく完成度の高さはメンバー一番といっていい。まだ粗っぽさを残しているが、トウシンマカオの活気ある動きも目を引く。

　今年は前走重賞組がいない年になったが、過去10年の成績では前走小倉2歳S組が[3-1-2-4]、函館2歳S組が[2-2-1-5]。それに対し新潟2歳S組は[0-1-0-5]。1ハロン延長と1ハロン短縮だと買う側は前者のほうが不安になりがちだが、そこは気にしないほうが良いようだ。

　ただそれは前走オープン組の話。新馬・未勝利・1勝クラスからの距離延長組は成績が悪く、前走条件戦の1200m(ダートも含む)から来た馬は[0-0-0-10]。いちばんよいのは前走も芝1400mの馬だが、今年はキャリア4戦目で勝ち上がったレッツリブオンしか該当しない。となると前走オープン特別組を素直に取るしかない。

　話を戻して「前走芝1200mでよい」とすると人気の○コラリンになるが、前走のスタートを見ると今回も差しに回るかもしれない。このレースは前で進められた馬のほうが結果が出ているので、同じ1200m組でも◎ヴィアドロローサから入りたい。北海道シリーズから来たので時計の見た目は地味だが、もちろん伸ばせる余地はある。

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【上位拮抗】混戦の顔ぶれなら、今回も差し脚を長く使えそうな14シゲルファンノユメに期待。13ヴィアドロローサは条件替わりでどうかだが、コース替わりでも差し脚を発揮できるとみて対抗に据える。10コラリンは連勝中の勢い魅力も距離延長が微妙とみて3番手。2テーオースパローも差し脚がいかせそうで連下の筆頭にマークする。12ジャスパークローネ、11ラブリイユアアイズは展開次第だが好位で流れに乗れれば残り目も。

※10/31時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　東京芝1400mで行われる2歳限定のGII戦。キャリアがまだ浅い2歳戦で私が重視しているのは、追い切りで走りが良化しているかどうかです。使われつつ良くなってくる子と、新馬戦から成長が見込みにくい子をしっかり見極めて買っているので、直前の追い切りまでしっかり見て決めたいと思います。本命視しているのは、ベルウッドブラボーです。新馬戦は人気を背負う馬が逃げの手を打ち早めに動かなければいけなかった分、後ろからきた馬に交わされてしまったが、脚を溜めることができればはじける子。以降の2連勝の内容がいいので重賞戦でも楽しみです。

※10/31時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　東京でどのくらい走れるのか。そのあたりが未知の馬が多く、なかなか難解。トウシンマカオに白羽の矢を立てた。新潟の新馬戦で好位で折り合い、早々と先頭に立って最後は余裕十分の手応え。完勝だった。坂はどうかという課題は残るが素質の高さは明白だ。ヴィアドロローサは北海道で2勝。レースセンスに非常に秀でた印象だ。距離も問題ないだろう。コラリンはスタートに難ありも函館での勝ちタイムは速かった。ベルウッドブラボーが穴。

※10/31時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　重賞から直行してきた馬と、前走を完勝した馬が中心。「前走の条件が“JRA、かつ重賞のレース”以外、かつ前走の着順が2着以下・前走の2位入線馬とのタイム差が0.3秒以下だった馬」は2016年以降[0-1-1-32]と苦戦してました。ただし、今年は出走予定馬の大半がこの条件に引っ掛かっています。

　また、基本的には“関西馬”や実績馬を重視した方が良さそう。「調教師の所属が美浦、かつ“同年9月以前、かつJRA、かつ1勝クラス以上のレース”において3着以内となった経験のない馬」は2016年以降[0-0-1-25]とあまり上位に食い込めていません。

　なお「前走の4コーナー通過順が6番手以下だった馬」は2016年以降[2-0-0-19]、「出走数が1戦以下の馬」は2016年以降[0-0-0-4]、「出走数が4戦以上の馬」は2016年以降[0-0-1-12]でしたから、それぞれ評価を下げるべきでしょう。

　注目はラブリイユアアイズ。前走が好内容でしたし、このレースが合っていそうなタイプです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　朝日杯FSへ向けての前哨戦だが、2歳戦で唯一の短距離GIIということで、スプリンターを目指していく若駒たちにとっての数少ない目標レースという意味合いもある。近年は夏の距離延長組がしばしば上位を賑わせており、距離短縮組が幅を利かせていた以前とはレースの傾向が変わってきている。

1.距離延長組が台頭

　過去10回で、距離短縮組は[0-3-4-31]で連対率7.9％、複勝率18.4％。対して、前走も1400mだった馬は[5-2-3-37]で連対率14.9％、複勝率21.3％、距離延長組は[5-5-3-36]で連対率20.4％、複勝率26.5％。

2.追っての味が求められる

　過去10年中9年で、前半3ハロンより後半3ハロンの方が速い後傾ラップになっている。スローペースになりやすく、直線でのキレ味が重要となる点で、他場で行われる短距離戦とは異質な性格を持つ。

3.サンデーサイレンス系の血統に注目

　ここ5年の連対馬で、父と母父いずれもがサンデーサイレンス系でなかったのは、17年の勝ち馬タワーオブロンドン一頭だけ。昨年1番人気5着のリフレイム、18年3番人気5着のアスターペガサス、17年2番人気8着のタイセイプライドなどはサンデーサイレンスの血を持っていなかった。

　コラリンは新馬戦こそ敗れたが、続く未勝利とカンナSではいずれも上がり2位の末脚を使って連勝。その走りからして1ハロンの距離延長ならこなせそうだ。左回りはカギとなるが、ルメール騎手の継続騎乗は心強く重賞でも期待したい。

　ヴィアドロローサも距離延長はこなせそう。ここまでのレースぶりも良く、上位争いを期待できるだろう。ラブリイユアアイズは東京替わり良さそう。追っての味という点で疑問符は付くが、素質は高そうで重賞でも楽しみ。

　セルバーグは初戦が抜群の内容。おそらく距離はもっとあった方が良いタイプだが、素質的には重賞でも即通用して良いだろう。以下、デビュー3戦連続で最速の上がりを使っているシゲルファンノユメ、揉まれ弱さがあるのでスムーズさがカギとなるベルウッドブラボー。

【小波乱】トウシンマカオはセンスがいい。スピードがあるセルバーグ。コラリンは追い比べで肉薄する。

GII京王杯2歳S。芝1400m戦。例年ルメール騎乗馬が強いレース。今年も前走出遅れながら勝ちきった◎コラリンでいく。平均値で上位は2差以内に7頭いるので鞍上重視でいいだろう。相手に○ラブリイユアアイズと同距離コース93▲レッツリブオン。次点に☆キングエルメス、△ヴィアドロローサなど。

潜在能力は高い13ヴィアドロローサを推す。距離延長はプラスで時計優先の馬場は歓迎。次位は10コラリンで末脚は鋭く東京に替わるのはプラス。▲は11ラブリイユアアイズでスピード能力は高く高速決着で真価を発揮する。