【上位拮抗】スターズオンアースは初戦2着は相手が悪かっただけで前走を順当勝ち。ひと息入るも上々の反応を見せており連勝に期待。ナミュールは走破時計こそ遅いも非凡なセンス見せ初戦快勝。中間の動きも素軽さ十分で好勝負見込む。パーソナルハイは一戦毎の良化度大きく調整も順調で見劣らない。コムストックロードは経験値の高さ魅力で、クレイドルやコントディヴェールなどにも注意したい。

【二冠を視野に入れ】スターズオンアースは、桜花賞はもちろん、オークスも展望できる大物牝馬。祖母はスタセリタ、母の妹ソウルスターリングは阪神JF、オークスを優勝。いわれてみるとフォームなどソウルと共通点も多く、462キロという数字以上に迫力がある。新潟1800mの新馬戦は、上り32秒6を計測して2着。初戦は単純に相手が強すぎた。

　二戦目の前走も、決して安易なメンバー構成ではなかったが、1000m通過・60秒4のスローにも動じることなく中団をソロソロ。上り3F・11秒4-11秒3-11秒8(34秒5)というレースラップを、自身33秒9で堂々の外差し。開催替わりの高速馬場とはいえ、1分47秒3という走破タイムは速い。東スポ杯にも登録があり、△一番手の印を用意していたが、桜花賞を視野に入れるならまずマイル。東京なら距離短縮にあまり神経を使わなくて済む。

　対抗はナミュール。牝系の大本はキョウエイマーチ。母は3勝、母の姉妹はアヴニールマルシェ(新潟2歳S2着)、マルシュロレーヌ(BCディスタフ優勝)。二つ上の兄ヴェスターヴァルトは現役4勝(ファルコンS3着)。芝・ダートどちらにも融通が利くが、本馬のサイズは438キロ。性格はおとなしいが、造りは華奢。しかし実戦に向かうと瞳がキリリ。1000m通過・65秒6という、歩くような緩ペースを折り合って二番手。スパートのタイミングをうかがい、鞍上の合図に応え一気にギアチェンジ。回転鋭く上り3Fは推定11秒9-10秒8-10秒6(33秒3)。仮柵を取り払ったAコースとはいえ、10秒台2連発は鮮やか。

　モカフラワーの母ハイタッチクイーンは芝1800-2000mで3勝。半兄アサマノイタズラは、セントライト記念で豪快に坂上一気を決めた。本馬の父はスクリーンヒーロー、ガチッとしたモカ色の女丈夫。1000m通過・62秒5の緩ペースを好位のポケットで折り合い、ヨーイドンの直線勝負を上り3F・推定11秒1-11秒2-11秒2(33秒5)を計測。パワフルなグリップで、ゴール目掛け一目散に駆け抜けた。10秒台の瞬発力はなくとも、誰が相手でもガムシャラに戦う用意がある。本命と同日、同じ距離の新馬戦を1分48秒3で勝ちあがったが、二戦目なら1秒近く時計も詰まる。

　クレイドルはステラヴェローチェの半妹。父がクロフネにかわり、やや寸の詰まったマイラー体型にかわったが、6月の東京マイルを1分35秒4で競り勝った。新潟2歳Sは若干重め、遅かったり急に速くなったり、変則ラップに戸惑い11着に終わったが、1勝クラスなら巻き返し。

　コントディヴェールは、兄ヴィゴーレに似て持続力のあるスピードが持ち味。パーソナルハイは、ハナさえ切れれば、きっと距離は問わない。

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【順当】9スターズオンアースはこの顔ぶれなら差し脚が届くとみて主軸に指名。6クレイドルは前走ひと息でも、立て直しての自己条件なら巻き返しが可能。7ナミュールは今回も瞬発力を発揮できれば上位争いに加わりそう。4コムストックロードは距離延長でも折り合いひとつで善戦以上が可能だろう。8パーソナルハイは展開次第だが今回も主導権を取れれば残り目も。

【小波乱】スターズオンアースは伸びしろ十分。学習能力が高いパーソナルハイ。モカフラワーは根性がある。

2歳1勝クラスの芝1600m戦。牝馬限定。平均値トップながらさほど人気にはならなそうな◎コムストックロード。距離値もコース値もトップなので軸にはなってくると判断する。相手に前走値高い○コントディヴェールと▲スターズオンアース。一発で☆モカフラワー。

中身が充実してきた9スターズオンアースが主力。末脚は鋭く再度、東京なら期待できる。○は1モカフラワーで能力は高く連勝は十分。