【仕切り直し】
インターミッションの末脚再び。
母はOPの
ターコイズSなど8-9Fで5勝を挙げ、母の兄はGIマイラー・
ダノンシャーク(
マイルCS優勝)。本馬もサイズは410キロ前後と小柄だが、マイラーの血をがっちりと受け継ぎ、中山1600mの戦績は[3011]。3歳春はリステッドレースの
アネモネS勝ち、二走前の
秋風Sは、1分33秒3で外一気を決めた。
元々スタートはあまり上手ではないが、前走のGIII・
ターコイズSは、ダッシュが鈍く、位置取りがいつもよりさらに後ろになってしまった。Hペースで展開したというのに、4Fすぎから隊列に変化がなく、直線入り口で外に持ち出すタイミングが遅くなってしまったが、坂上からの脚は目を引き、上り3Fはメンバー中第二位。ややローテーションはタイトだが、しっかりと坂路で2本追い切り、馬体も闘志も維持できている。
対抗も4歳牝馬
クラヴァシュドール。GI・阪神JFは3着、
桜花賞は4着に終わったが、
サウジアラビアRC2着、
チューリップ賞2着など、幾度も重賞の掲示板を賑わせてきた力の持ち主。
秋華賞は17着と崩れたが、距離マイルで今回は一変。栗東CWで上り11秒台を連発し、立て直し成功をアピールしている。
アルーシャは1400mで4勝(リステッドレース2勝)、1600mにも勝ち星はあるが、ただラスト100mで微妙に脚色が鈍る。勝ち負けに持ち込む微調整はルメールJの腕が頼りになる。
ロフティフレーズは、中山マイルは[2120]、抜群の対応力を示す。二走前の
秋風Sは本命馬と0秒2差だったが、55キロから54キロに負担軽減、計算通りなら背中は近くなる。
ミラアイトーンは、7歳ながら肌艶は
ピカピカ。
キャピタルSは3着奮闘、ゲート入りでゴネることが少なくなった。
一発あれば
セラピアの逃げ残り。7F、9Fに良質な時計を有しており、稽古で動いたときは(今回は坂路で上り11秒8)、実戦でも気合い満点にハナを主張して進む。