【進化継続】
ヒシイグアスの成長を追いたい。
中山金杯の検討文でも述べたが、2歳12月・中山2000mの未勝利は後続に0秒5差の完勝。翌々週のGI・
ホープフルS(勝ち馬は
サートゥルナーリア)より0秒1速い、2分1秒5で逃げ切り勝ちを決めた逸材。有り余るスピードと、走りたがりの気性を制御するのに少し時間を要したが、2・3勝クラスを連勝。二走前の
ウェルカムSのロングスパートも見事だったが、
中山金杯は道中ラ
イバルたちの執拗なマークにあい外から被せられ、窮屈なシーンにも遭遇したが、4コーナー手前で身体をねじ込み進路を確保。残り4Fめから11秒8にペースアップし、続く3Fも11秒台を連発、上り34秒5で坂下から抜け出した。鞍上とのコンタクト、馬体の精度もさらに強化、GII突破のスタンバイOK。
強敵は同じ5歳世代の
クラージュゲリエ。3歳春は
共同通信杯3着を
ステップに、
皐月賞(5着)、ダービーに挑戦(6着)。8・9か月の長期休養を二度余儀なくされたが、二走前の
アンドロメダSは1800m通過・1分46秒4というタフなミドルペースの上に立ち、0秒1差の2着と好走。GII・
日経新春杯は、後半1000mはラスト1F以外すべて11秒台のHラップで展開。残り1F標識まで先頭にくらいついたが、近二走のレース内容をあわせて見ると距離9Fがベストだろう。無事抽選を突破、鞍上はルメールJ。
バビットは未勝利からGII・
セントライト記念まで一気の4連勝。
菊花賞は馬体細化、
有馬記念惨敗明けになるが久々は2勝。本数は少なく数字的には地味に映るが、前回・前々回の休み明けと調教タイムや過程は同じだ。
トーセンスーリヤも、久々でもエンジンの吹き上がり全開。2・3勝クラスで足踏みしていたが、昨年春の
美浦Sを勝ち上がりGIIIの
新潟大賞典を連勝。
宝塚記念はGI(7着)、スーパーGII・
札幌記念も6着に奮闘。休み明けは[1102]、調教の動きを見ると懸案の爪も小康状態、GIはともかくGIIなら差のない競馬に持ち込める。順調さなら
パンサラッサ。二走前の
師走Sはダート1800m、11着惨敗はダート不向きとみて度外視していい。近4走は
オクトーバーS、
アンドロメダSが0秒5差(4着)、
関門橋Sも乱ペースを泳ぎ切り0秒1差の2着に叩き合った。良馬場なら
フランツも連下圏内。