【坂路1F・11秒6】
ククナの進化を追いかけたい。
デビュー戦は札幌の1500m。出遅れを喫し追い込み届かずの3着に敗れたが、
パワーを要する洋芝で上り34秒8を計測。二戦目は12秒4-11秒4-11秒1(3Fは34秒9)というレースの上りを34秒4で強襲、直線2F・推定10秒台の超加速ラップをマークした。その瞬発力に、よほど手応えがあったのだろう。
アルテミスSは1000m通過・60秒9というスローにも悠々と後方、直線2F標識手前まではもったまま。呼吸を整え、追い出しに入り、11秒2-10秒9-11秒9(3Fは34秒0)というレースの上りに対し、自身のソレは33秒4。目の覚める加速力でゴール2着に突入してきた。中京は同じ左回りマイル、洋芝の適応力からすると
パワー馬場も大丈夫。中間調教の精度も大幅に良化、本追い切りの坂路タイムは51秒2-36秒5-11秒6を馬なり。近年の美浦坂路では見たことのない高速ラップを馬なりで叩き出し、状態も上昇一途。
当面の敵は
バスラットレオン。こちらも新馬戦の札幌1800mを上り33秒6を計測。
札幌2歳Sは超Hペースを深追いし3着に失速したが、馬体を整備し阪神1600mの
朝日杯FSは、1000m通過・56秒9-1200m通過・1分8秒5という激流を好位で追走、1分32秒8・0秒5差の4着に踏ん張った。前回はまだひと絞りできる体つき、まだ良化の余地がある。
単穴は
レゾンドゥスリール。
母ローブティサージュはデビュー三戦目、阪神JFを一気差しを決めた。艶々した黒鹿毛の肌合いや馬体のラインは、お母さんによく似ている。新馬戦はスタート後の3Fは13秒0-12秒3-12秒7(3Fは38秒0)。あまりの超スローに、出たり入ったり。オタオタとしてせわしない流れだったが、後半1000mから11秒台に突入。残り4Fも11秒9-11秒1-10秒8-11秒8(3Fは33秒7)。前半楽をしていたにせよ、10秒8という具体的数字を含め、自身も上り33秒4を計測し、ブレのないフォームで力強く抜けきった。キャリアの浅さだけはいかんともしがたいが、才能は五分以上。
ロードマックスは、
朝日杯FSは6着に終わったが、直線一瞬伸びる構えを見せた。敏感質ゆえ、前半どれだけ我慢できるかがカギになるが、左回りのほうが脚捌きはシャープ。
京王杯2歳Sは33秒7の脚を繰り出している。
ダディーズビビッドは、中京マイルは[1100]。こうやまき賞は上り33秒8で、ソツなく仕留めた。
カスティーリャは二走前当コースを1分33秒7で走破。稽古も実戦も走るたび精度が上がっている。