【横綱候補】
キラーアビリティは、私見ではありますが、これまでデビューした2歳馬の中では最も能力の高い、ダービー候補ではないかと思っている。
母は北米G1馬。1番仔
キラービューティ(
父ゼンノロブロイ)は4勝、二番仔
グロンフォール(
父ハーツクライ)は現役でJRA2勝。
ディープインパクトを配合するのは初めてだが、同産駒にしては骨が太く、なんか四角い。阪神1800mの新馬は5着。
パワー型のジリっぽい馬なのかなと思っていた。しかし前走は叩き一変。前進気勢をいなしつつ、1000m通過は60秒0のミドルを後方追走。馬場の傷み具合など考慮し4コーナーは大外へ。ちょっと強引かも? ――しかし、4コーナーをすぎ大外からあっという間に先団にとりつき、四肢はぐるぐる回転、上り2Fは11秒8-10秒8。ドトウの加速力で後続に1秒1差をつける圧勝。残り1Fは手綱を抑えたままで10秒8、1分59秒5のレコードを馬なりで叩き出した。輸送と前半の入りを微調整すれば、横綱推挙が俄然近づいてくる。
相手は拮抗、一番手には
ダノンスコーピオンを指名。サイズは456キロ、仕草はおっとり。母は北米10勝馬とはいえ、G1勝ちはカナダでのもの(米G1・
ハリウッドダービー2着もあるが)。血統力はいかほどのものか。新馬戦は半信半疑で見ていたが、1000m通過は64秒3の超スロー。逃げる馬を捕まえるのに少しモタついたけれど、11秒6-11秒2-11秒6(34秒4)というレースラップを34秒0で強襲。調教の時計数値など見ると、底堅さも感じるし変わり身も見込める。
クラウンドマジックは、血統・体型的に中距離でこそ。
野路菊S2着で適性と方向性が確かになった。
タガノエスコートは、父は
ロードカナロア、半兄
タガノブルグは
NHKマイルC2着。折り合うまでに若干頭を上げ気味だったが、落ち着きを取り戻し無理のないフォームに切り替え、11秒1-11秒1-11秒9(3Fは34秒1)というレースラップに対し、自身のソレは33秒7。闘志を呼び起こし1F標識過ぎきっちりととらえた。進むべき道はマイルかクラシックディスタンスか。今回が分かれ目となるだろう。