【センスの塊】
トゥデイイズザデイの競馬センス出色。父は
ディープインパクト、デビュー前のCW・坂路調教上々、パドックの周回も集中力抜群。初陣の頭数は7頭。変に駆け引きをするよりは、誰も行かないのならスピード任せでお先に。1000m通過は65秒8、歩くようなスローとはいえ、3-4コーナーの手綱捌きは悠々、直線に入った瞬間にもう勝負あった。2着馬が詰め寄ってくると、もう一段グリップ力が増し、上がり3Fは11秒7-11秒1-11秒2でパンチアウト。
フィニッシュラインを体重移動や手応えを再確認しながら通過した。
走破タイムが地味なことを除けばレース内容は100点満点に近い。調教の動きはさらに軽快。肉体はもちろん、競馬に対し高い
モチベーションが備わっており、コース替わり、2秒以上の時計短縮にも即座に対応可。
強敵は
フィデル。姉
シャンパンルームは米2歳牝馬チャンピオン(BCジュヴェ
ナイルフィリーズ優勝)、新馬戦は1.1倍の断然人気に推された。
ハーツクライ産駒の若馬らしく、若干口向きが硬い。全体的に薄っすら脂肪が残り、発走前のゲートではゼッケン下が白く泡立っていた。
2歳7月期なりの幼さも抱えていたが,1000m通過・63秒6の超スローにも滑らかに折り合って走る。上がり3Fの推定ラップは11秒8-11秒0-11秒2(34秒0)。平坦コースゆえ数字の判断が微妙だが、11秒台前半の脚力は示した。
一週前のCW調教ではJC出走の
マカヒキを長め7Fから追走し0秒2先着。大幅な上昇も期待できる。
割って入れば
ジャスティンロック。デビュー戦は勝負どころで反応ひと息、本命に挙げた
トゥデイイズザデイに0秒2遅れをとったが、上がりは最速、ゴール前の脚色は際立っていた。前走は出遅れ、まだ
ギアチェンジがスムーズではなく、エンジンが回るまでタイムラグもあるが、阪神の坂を33秒8で最後は強襲。馬体を並べ追い比べに持ち込めれば単勝も十分。
キャンデセントは、典型的な
ディープインパクト産駒。デビュー戦の新潟は内回り2000m。ペースは上がりにくく外回りと比べると上がりもかかる。加えて稍重、2分4秒8・上がり35秒2は一見平凡に映るが、ゴール板が近づくにつれフォームの精度は上がり、スタミナとセンスを備え、実直で賢い。追い切りの数値も格段にアップ、上位とは力拮抗。
ポッドボレットの前走時計は1分46秒9、記録なら一番。ただ、1800mがベストに映った。1F延長が微妙なところ。
ライラックはラスト3Fめに11秒1という高速ラップを馬なりで繰り出し、東京1800mを上がり33秒9でまとめ、ダービー候補と噂される評判馬を封印した。