【舞台絶好】
シンハリングが福島で羽ばたく。東京マイルで2勝、重馬場の中山9Fで3勝目を手にした。ただ3勝クラスに入ると、微妙に瞬発力不足。輸送競馬は
テンションが高くなりがち。前掛かりになり、より詰めが甘くなってしまう。
物は試し。平坦・現地競馬のGIII・
福島牝馬Sに
アタック。1000m通過・58秒8というよどみのないHペースを積極果敢に好ポジションで進め勝機を伺い、一瞬突き抜けるか――あわやのシーンを演出し、当コースは集中力が途切れないことがわかった。6月半ばから1カ月かけ入念に乗り込み体調は万全。自己条件で54キロも、却って恵まれた。
足元さえ確かなら
ウイングレイテストは首位まで望める実力派。記録としては少し古いが、
デイリー杯2歳S2着、ニュージーランドT3着。東京・阪神マイルに1分32秒台の好走歴があり、重馬場も厭わない。足元など気遣い、仕上げが難しく、体重にも大きな波があるが、中間坂路および南Wを交え、主戦の松岡Jが懸命に調教に付き添っている。
一年近い長期休養明けだけに本命までは打ち切れなかったが、
シュバルツカイザーの器は文句なしにOP。タフな馬場を得意にしており、距離9Fの走りも想定内。南Wで長め6F追いを3本消化し息遣いを整え、直前調教で戸崎Jも能力を確かめた。
アールバロンも、
パワー馬場を得意とする8-9F専門の先行馬。初コースになるが、実は隠れ平坦巧者。フラットコース替わりにも魅力あり。小回り10Fは適性が微妙だが、52キロの軽量なら、
パープルレディーは直線だけで間に合う可能性がある。
ブレイブメジャーは今回は休み明け4戦目。走るたび距離を延ばすたびレース精度が上がってきた。