【混戦】ウインオーディンはやや行きたりながらも2走目の前走を順当勝ち。距離短縮歓迎で連闘も活気あり馬体が維持できれば勝ち負け。ロードディフィートはアクションの良さ目立ち外回りのマイルも合いそうで好勝負。タマモブラックタイも鋭さ前走以上でリズムよく運べれば出番あり。グラニットはマイペースなら粘り込みも。アイスグリーンも見劣らず、チカポコにも注意が必要。

【総合力】アイスグリーンは初陣の阪神・芝マイルは伸びひと息の5着。しかし二戦目の小倉1800m戦は486キロにバンプアップ、1000m通過60秒5というミドルペースを闘志満々に二番手追走。ラスト3Fを推定11秒9-11秒6-11秒6(35秒1)でまとめ2着に1馬身余の完勝を果たした。マイル通過は1分36秒4、走破タイムは1分48秒1。やや小粒な今年のメンバーでは、1分48秒1という総合力が柱になりうる。ちなみに半姉ディアンドル(父ルーラーシップ)は、福島牝馬S、葵Sなど、距離対応の広い6勝馬だったが、モーリス産駒の本馬もマイル向きの前進気勢をしっかりと備えている。

　逆転があればウインオーディン。エピファネイア×フジキセキというパワー配合ながら、デビュー戦は上り32秒5が使えた。二戦目は稍重馬場で11秒6-10秒5-11秒5(3Fは33秒6)というレースラップを、自身33秒1で楽々と直線抜け出す快勝。今週も土日は雨模様、距離は1F短くなるが、先週の感覚そのままに動かして行けば勝機が見える。

　三番手はシーウィザード。初戦は単騎マイペースのスローも味方したが、物見をしながらも上り3Fを12秒2-11秒3-11秒4(34秒9)でパンチアウト。モタモタしたように見えて、洋芝で11秒台の高速ラップを二連続マークした。美浦に帰厩後は一週ごとに調教の負荷をアップ、連れて切れも向上。父ビーチパトロールは芝GIを3勝、米国系では珍しい芝のスピード系。血統図とは異なる意外性の多い不思議な馬だったが、その産駒たちも気の置けない面白いレースをする。

　グラニットは左回りの東京マイルを1分36秒2で小差3着、前走の福島戦は平坦とはいえ上り3Fを11秒8-11秒6-12秒2という好ラップで3馬身差の楽勝。気性も素直でマイル対応もOK。

　一気の2F延長となるとさすがに微妙だが、チカポコの新馬時計・1分10秒4は前日の新馬戦より0秒7速く、ワンテンポ仕掛けを遅らせても最速の上りでビュンと伸びた。

　ロードディフィートの前走の勝ち時計・1分22秒9も、このメンバー構成なら争覇圏になる。

　新潟2歳Sは過去10年、前走オープン組が[0-0-1-25]。新馬組と未勝利組の成績差は小さい。新馬・未勝利のどちらかから来た馬は前走も1600mという馬が[8-3-5-30]に対し、距離延長組は[2-3-3-47]で、短縮組は[0-4-1-20]。今回は前走芝1600mという馬が◎キタウイングだけ。ただ牝馬限定戦をハナ差辛勝なので、1400m組○ロードディフィートと2頭からのフォーメーションで。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

【混戦】例年よりやや低調の感がある顔ぶれなら、連闘策でも瞬発力が光る9ウインオーディンにチャンスあり。10アイスグリーンはコース替わりがカギだが、好位差しの形が取れれば首位争いが可能だろう。7キタウイングは連闘策が微妙も、決め手を発揮できれば上位が十分。2ロードディフィートは距離延長が微妙だが、先行策からの粘り込みに警戒しておきたい。1チカポコ、6タマモブラックタイは距離がカギだが、素質的に見どころがありそうで連下に。

※8/21時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　キャリアの浅い2歳馬が集まるレース。一度使われただけでぐっと成長する子もおおく、追い切りの動きをしっかり見て決めたいです。キャリアが浅いだけに逃げ切りで勝っている子は揉まれた競馬をしていないので、揉まれる競馬をしている子から買いたいです。本命視しているのは、グラニットです。新馬戦は外枠からテンから勢いをつける競馬で最後は一度先頭に立つも交わされてしまいました。2戦目でマイペースを刻み快勝。距離短縮はいいので楽しみです。

※8/21時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　新種牡馬デクラレーションオブウォー産駒のタマモブラックタイを狙ってみる。デビュー戦は最内枠の馬に主導権を握られたが4角手前で先頭に立つ、お手本のような競馬。ここもセンスの良さを披露する。グラニットは未勝利戦1着からの臨戦だが、通用する下地はある。まだ奥がありそう。ロードディフィートもセンス十分。デビュー戦も残り100では先頭に立っていた。シーウィザードの初戦は逃げ切りもタイムは水準はある。

※8/21時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　栗東所属の調教師が管理する“関西馬”と、東京のレースを経由してきた馬が中心。「調教師の所属が美浦、かつ前走のコースが東京以外だった馬」は2017年以降[0-0-1-20]と苦戦しています。

　あとは末脚や馬格も重要なポイント。「前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以下だった馬」は2017年以降[0-0-0-15]、「前走の馬体重が440kg未満だった馬」は2017年以降[0-0-1-15]だったので、あまり強調できません。

　何かしらの不安要素を抱えた馬が多い中、比較的信頼できそうなのはアイスグリーン。前走が好内容でしたし、相応に高く評価して良いでしょう。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　現在の条件に変わった2002年以降に連対した40頭中、後にクラシックを勝つのは13年にワンツーしたハープスターとイスラボニータのみ。夏の2歳重賞で唯一直線が長いコースで施行されることから、将来を嘱望される馬の最初の目標になることも少なくはないが、将来性より早熟性が試される傾向にある。

1.前走上がり2位以内

　過去10回で、前走の上がり3ハロンタイムが1位だった馬は[8-6-4-53]、2位だった馬は[2-4-6-23]なのに対し、3位以下だった馬は[0-0-0-46]。

2.馬体重の傾向

　過去10回で、馬体重が440から459kgだった馬は[3-2-1-23]で複勝率20.7％、460から479kgだった馬は[4-4-7-36]で複勝率29.4％、480から499kgだった馬は[3-3-1-20]で複勝率25.9％だが、439kg以下は[0-0-1-35]、500kg以上は[0-1-0-8]。

3.ゆとりのあるローテ

　過去10回で、中1から3週の馬は[4-0-0-55]で複勝率6.8％しかない。対して、中4から8週の馬は[4-6-7-49]で複勝率25.8％、中9週以上の馬は[2-4-3-17]で複勝率34.6％。余裕のあるローテーションで挑んでくる馬を狙いたい。

　アイスグリーンはデビュー2戦目で良化を見せて初勝利。良化余地はさらにあり、引き続き勝ち負けを期待できるだろう。

　チカポコは馬体重の傾向と合わないが、距離延長は良さそう。今年のメンバーなら通用して良い。

　シーウィザードはまだ非力さがあるため、平坦な新潟は合いそう。新馬戦の内容も良かった。

　ロードディフィートはこのメンバーの中ではスピード上位だが、調教の動きからして仕上がり面に不安が残る。以下、未勝利を圧勝したグラニットまで。

【小波乱】シーウィザードはセンス上々。学習能力が高いウインオーディン。キタウイングは勢いがある。

GIII新潟2歳S。芝1600m戦。前走ダートから2頭。基準としては2戦目の同距離コース75の◎キタウイング。同距離での最高値はこの馬。ほかは初戦勝ちでも70台がマックス。しかも同距離ではないという構成。微妙な差だがこの馬を軸抜擢。相手に○ロードディフィートと▲シーウィザード。一発に☆アイスグリーン。

成長力が見込める10アイスグリーンが有力。早熟型で血統背景は魅力で好走は十分。次位は2ロードディフィートで左回りは得意で先行策からチャンス。▲は9ウインオーディンで決め脚は鋭く逆転は可能。