【上位拮抗】オジュウチョウサンは前走9着で往年の力はないがこの舞台は滅法得意で状態も前走以上で有終の美に期待。JGI連続2着のブラゾンダムールは久々も態勢整い折り合って進められれば好勝負。ゼノヴァースも前走で重賞初制覇と波に乗っており大障害コースでも。ケンホファヴァルトも地力ありひと叩きの効果にも期待。ニシノデイジーも飛越良化中で、アサクサゲンキやマッスルビーチにも注意したい。

【はなむけ】オジュウチョウサンはジャンプGI9勝。もっとも難しい中山GJと中山大障害で9勝を積み上げた、日本障害史上稀代の名馬。障害ジャンパーは比較的息長く活躍するが、さすがの王者も11歳かぁ…。無敵の快進撃を続けていたころのパワーと安定感は確かに失せた。しかし、ここ一番、今回はラストラン。夏の暑さに悩んだ前走より、明らかに攻め馬の負荷を高くし、本数を重ねできる限りの調教は積んできた。昔と違って障害ミスがあると挽回ができなくなり、薄いガラスの上を歩くような精密な操縦を求められるけれど、石神Jと込の、はなむけの◎としたい。

　逆転候補はケンホファヴァルト。大障害、GJは三戦して2着2回。平地を叩き、下準備も万全。鞍上は障害ルーキー、小牧加J。大障害コースで覇をたてれば前途は洋々ですね。ゼノヴァースは、新潟や東京コースならもういつでも勝ち負け。中山のバンケットも未勝利時代経験しているが、ただし大障害は初めて。ビッグタイトル奪取には、第一に勇気、そして飛越技術が求められる。ビレッジイーグルは春のGJは5着。前哨戦のペガサスJSに重きを置いたため本番の体調は下り坂になってしまった。秋は逆、イルミネーションJSを3着し、すべてに上向き。ブラゾンダムールは、あえて春のGJ2着から、テッポウ狙いのぶっつけ勝負。飛越や折り合いなど覚えることはまだ多いが、ニシノデイジーは近い将来のジャンプGI候補。

　大障害コースでは絶対的な強さを誇る△オジュウチョウサンだが、前走を見るとさすがに年齢の影響は出ている印象。もともと飛越の上手さでなくスタミナで勝負するタイプだけに、今回は無事にレースを終えてくれさえすればいい。馬券は大障害コースで2着2回の◎ブラゾンダムールと、ここ2走の勢いがある○ゼノヴァースから。

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【伏兵注意】5ブラゾンダムールは長休明けがカギだが、乗り込み順調でコース適性も高いとみて中心視。1オジュウチョウサンは前走大敗も中山コースなら底力で押し切る可能性がある。8ケンホファヴァルトは今回も相手なりに動けそうで先行粘り込みに要警戒。7マイネルレオーネは前走大敗でもコース替わりでスタミナがいきるようなら上位食い込みが考えられる。11ゼノヴァース、4アサクサゲンキは距離延長とバンケットへの対応が課題だが、先行策からの残り目に少々マーク。

【小波乱】ゼノヴァースは充実一途。復調しているマイネルレオーネ。マッスルビーチは体力アップ。

JGI中山大障害。障4100m戦。このレースを3回も制している☆オジュウチョウサンもこれでラストラン。どのくらいの人気になるのだろうか。単勝は売れそうだ。狙うならば昨年2着◎ブラゾンダムール。相手に○ゼノヴァースと▲アサクサゲンキ。ほかにも候補ゾロゾロ。△絞りが勝負になる。

東京ハイジャンプを快勝してここに一点待機した11ゼノヴァースを推す。確実にパワーアップ。うまく仕掛ければチャンス。対抗は5ブラゾンダムールで休養明けになるが仕上がりは上々で差はない。