【乗り込み入念】
トーセンサンダーの仕上がり上々。
エンパイアメーカー産駒の母は1勝、血統は地味目。ただ調教はかなり動く。デビュー戦はスタートしてすぐに2番手。前半3F・12秒2-10秒6-11秒4(3Fは34秒2)という淀みのないミドルペースの上に立ち、後半3Fは11秒4-11秒3-12秒0(34秒7)。前後半のタイムラグは少なく、
バランスがとれており、1分8秒9は従来の記録を0秒2短縮するレコードだった。高速で走った反動もあったのだろう。半年以上の長期休養を余儀なくされたが、美浦トレセン入りし12月12日から時計を出しはじめ、坂路・南Wを併用し乗り込み入念。最終追い切りは小倉、丹内Jが跨り息の入りを確かめている。
強敵は
ヴィルチュオーズ。母は英2勝(G3・1勝)。ひとつ上の半兄
アヴァノス(
父ダイワメジャー)は、現役1勝。新馬戦は1000m通過は59秒8のミドルで展開。好位のポケットで脚をタメ、11秒7-11秒1-11秒4(3Fは34秒2)というレースの上がりに対し、自身のソレは33秒8。ゴール前グッとハミをとりスパリと差し切った。1分22秒3も上がりも緒戦とすれば上々。距離短縮、現地競馬にも新味あり。
三番手は
インプロバイザー。微妙に勝ち負けには加わり切れないが、相変わらず坂路は動く。初勝利は小倉、1勝クラスならチャンス十分。
ショウナンマッハは小倉6Fで新馬勝ち。トレーニングセール出身だけに、上積みの在処がデリケートだが、追い切りだけ動けば面白い。
メリトクラシーの母は独1勝、仏で2勝。
函館2歳Sは10着に終わったが、まだ成長は見込める。乱戦になればキャリア豊富な
フェブサンカラ、
ホワイトターフにも出番あり。