【上昇一途】
ドーブネの上昇ぶりには目を見張る。2歳トレーニングセールで5億円を超える高価格で落札され、新馬・特別を連勝したが
朝日杯FS7着、
スプリングS6着、
プリンシパルS4着でクラシックは打ち止め。性格も幼く距離適性や戦法など判断し辛い馬だったが、二走前の武田尾特別の1分46秒7という走破タイムは同日メインの
カシオペアS(L)と0秒6差。スローの上り勝負とはいえ上り3Fは11秒5-10秒4-11秒0(32秒9)という出色のラップを並べた。
前走の
逆瀬川Sはラスト4Fめに11秒8を計測、続く3F10秒9-11秒4-11秒8(3Fは34秒1)というHラップを、自身33秒8で楽勝。ゴール前は手綱を抑える余裕もあり、1F延長の2000mはマイナスにはならない。
強敵は
サリエラ。2歳秋・東京の芝9Fの新馬戦の上りは33秒9。1勝クラスの東京10Fでは32秒9という鮮烈な末脚を繰り出した。GII・
ローズSも最速の上りでゴール前急襲し2着入線。骨格的にあまり大きくはなれない。現状は細らないようの仕上げゆえ、ガス欠を起こし追い込み届かずのシーンも頭をよぎるけれど、瞬発力とポテンシャルは間違いなく重賞レベル。
割って入れば
カレンルシェルブル。3歳秋、
セントライト記念4着歴のある好素材。成長カーブは緩やかだが、昨年10月シーズンの左回り10Fで二度33秒台の上りを計測しOP入り。GIII・
中山金杯へと駒を進めたが、コーナー4つの小回りは走りが窮屈。エンジンがかかり始めたところがゴールだった。ただ着差は0秒3。広々とした東京に替われば伸びやかな走りが期待できる。
ヤマニンサルバムは初勝利は7F、1勝クラス勝ちはマイル。9Fあたりが適性ステージだろうとイメージしていたが、二走前の
名古屋日刊スポーツ杯・1分59秒5は、前日のGIII・
中日新聞杯とわずか0秒1差という好記録だった。年明けの寿Sを悠々と連勝、左回りは信頼が置ける。
トゥーフェイスは当コースに1分57秒7という良質な勝ち時計を保持。
中日新聞杯は重めに加え、終始外々を回されガス欠を起こしてしまったが、東京替わりで巻き返し。
サトノフラッグは長欠明け、60キロ。今回は押さえまで。