【力コブ】
アートハウスが急ピッチで本格化への道を歩もうとしている。
3歳春は
忘れな草賞を完勝、
オークスでは2番人気の支持を集めた。しかし直線入り口一旦先頭に立ったが7着にガス欠。秋も
ローズS優勝を手土産に
秋華賞に挑んだけれど、ややローテーションはタイト。線の細さに泣き伸びひと息の5着に終わったが、
愛知杯は自己最高の482キロにビルドアップ。馬場のいい箇所をチョイスした鞍上の好判断もあったにせよ、重馬場条件下で11秒4-11秒2-11秒7(3Fは34秒3)を計測。ブレのないフォームで33秒9という末脚を繰り出し堂々の圧勝をはたした。中間の調教メニューの負荷も一段強化、さらなる体力強化が見込める。広々としたコースにこしたことはないが、小回りの中山9F、57キロでも、目下の充実振りなら力で突破できる。
二番手は
スルーセブンシーズ。不器用そうに見えて、実は中山コースは[3120]と相性抜群。GIII・
紫苑Sを1分58秒5(1800m通過は1分46秒6だった)で2着した実績も光る。南Wでラスト1F・11秒0という自己最速ラップを計測、数字通りスピード感が増している。54キロなら懸案の勝負どころの反応も機敏さを増すハズ。
クリノプレミアムは昨年の覇者。53キロから55.5キロに斤量は増えるが、牡馬混合の
中山金杯は、55キロを背負いハナ差2着に肉薄。ムラ馬に見えて右回りの9Fは[2100]、6歳春も栗色の馬体がパツンゝに張っている。
7歳馬
サトノセシルも、昨年はGIII・
クイーンS2着、
福島記念2着。
愛知杯は道悪に脚をとられ瞬発力を削がれたが、牝馬限定GIIIでは、順位付けは確定していない。一発長打があれば
イリマ。右回り9FにOP級のレース戦績があり、50キロのハンデは大いに魅力。
ウインピクシスの重馬場の壇之浦Sを1分47秒3という好タイムで逃げ切った。コーナー4つの中山9Fは、逃げ馬の天下として知られている。