【中距離王】ホウオウビスケッツの速力美味。父は短距離ダート系のマインドユアビスケッツ、しかし昨年のちょうど今ごろ。中山・芝マイルを1分34秒9という、古馬1勝クラスの好記録で逃げ切り勝ち。続く東京10F戦もメリハリの効いたラップで連続Vを決めた。スプリングSはスピード系にとっては不得手の重馬場、下手に外に回すと急激にガス欠を起こす。芝の傷みを承知で最短距離のラチ沿いに進めざるを得なかったが、近年スプリングSでも上位にランクされるHレベル決着を2着に踏ん張った。

　皐月賞は再度重馬場、流れはHペース…坂上一杯は仕方ないか。しかし良馬場の日本ダービーは、スローとはいえ二番手追走から残り1F標識手前まで勝ち負けに参加。6着ながら差は0秒2、中距離重賞に名乗りを上げる才能を大観衆に示した。体調と適距離に合わせ坂路・南Wを併用し乗り込みも入念、調教時計や速力も一段グレードアップをはたしている。

　対抗はヤマニンサルバム。オープン入りし重賞や右回りに苦戦はしたが、オクトーバーS逃げ切りVで左回り10F適性を再確認できた。中京は5戦4勝、当コースは3戦2勝。57kgのハンデでも、ここは勝負どころ。割って入ればキラーアビリティ。体調に波がありマイルから11Fなど距離を模索してきたが、昨年の中日新聞杯の戦績通り、ベストは良馬場10Fの決め手勝負。ムルザバエフJの腕っぷしと技量なら59kgでも伸び負けない。

　400kgソコソコの軽量牝馬ながら、ピンハイはカシオペアSを1分44秒8・コンマ1秒2差の2着に大外から脚を伸ばしてきた。1F延長になるが斤量馬55→54kgに軽減する。スパイダーゴールドは東京10Fに1分57秒7という良質な勝ち時計があり、体調を整備すればオープンでも好レースに持ち込める。58kgならユーキャンスマイルの実績、ハンデ重賞でモマれてきたカレンルシェルブルの決め手も軽視禁物。

　開催時期が移行してから間もないのでデータ不足の面はあるが、ここまでの結果を見ると穴は逃げ先行タイプから出ることのほうが多いように見える。かつてこの時期に行われていた時期の金鯱賞もなにかあるとしたら前寄りの持続力型だった。もちろんベースの能力がないと始まらないし状態面など他のファクターもあるのだが、先行力と中京実績を軸に考えたい。一方でハンデについてはあまり神経質にならず、過去の好走歴が影響して過大なハンデを貰っているケースのみを排除したい。ハンデ重賞の中では珍しく前走から斤量減の組が走っているレースではあるが(通常は斤量増組が強い)、まだ施行回数不足で判断がつきかねる面がある。

　◎はヤマニンサルバム。とにかく中京とは相性が良いし、先行も選択肢に入る馬。金鯱賞では大敗しているが、今回は当時より相手関係がだいぶ楽だ。

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【難解】日本ダービーからゆっくり時間をかけて疲れを取ってきた8ホウオウビスケッツ。このパターンで先週ベラジオオペラが結果を残した。3歳馬の相性が悪いレースでもないし、体調さえ万全なら通用するはず。13カレンルシェルブルは前走で重賞でも戦える手ごたえを掴んだはず。10リューベックは大型馬だがポン駆けは効くタイプ。

※12/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中京芝2000mで行われるGIII戦。本命視しているのは、ホウオウビスケッツです。好位からの競馬が出来る子ですんなり位置がとれる今回は粘り込みに期待します。初めての古馬相手のレースにはなりますが手薄な相手のここはいきなりから期待します。

※12/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　カシオペアS2着のピンハイ。デビュー2戦目でチューリップ賞2着に入った才女だが、エンジンに体が追いつかないところがあった。ところが休み明けの前走は12キロ増で好パドック。2着に終わったが収穫はあった。カレンルシェルブルは中京巧者。前走・福島記念も脚は見せた。ホウオウビスケッツはダービーでまずまず踏ん張った。ヤマニンサルバムも中京では走る。

※12/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　近年は関西馬が優勢。「調教師の所属が美浦の馬」は2020年以降[0-0-0-15]と上位に食い込めていません。

　また「前走の着順が11着以下だった馬」は2020年以降[0-0-0-11]、「前走の4コーナー通過順が8番手以下だった馬」は2020年以降[1-1-0-28]。大敗直後の馬や先行力がそれほど高くない馬は過信禁物と見るべきでしょう。

　早い時期から出走を予定していた馬のうち、不安要素が比較的少ないのは、ピンハイ・ヤマニンサルバム・リューベックあたり。ただし「馬番が10-18番の馬」は2020年以降[0-2-0-25]ですから、枠順も加味したうえで最終的な評価を下すべきだと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　2000年-11年までは冬の開催で行われていて、12年から春の開催へ移動。そして、17年から再び冬の開催に戻ってきた一戦。凡走から変わり身を見せてくる馬が多く、一昨年は8・17・10番人気の順で入線し3連単配当は230万円を超える大波乱となった。これほどではないが、昨年も5・4・10番人気で3連単151,620円と荒れる傾向にあるのは間違いない。

1.前走敗れた馬が巻き返す

　今の時期に行われるようになった近6回で、前走5着以内だった馬は[1-1-2-34]で複勝率10.5％と不振。前走1着馬に関しては[0-1-0-10]だ。配当妙味も踏まえれば前走凡走して人気を落としそうな馬が狙い目になる。

2.間隔の空いている馬が優勢

　近6回で、3週以内に出走してきた馬は勝っていない。逆に5-9週で2勝、10-25週で3勝と、ゆとりのあるローテーションで出走してくる馬が走ってきやすい。ただし、さすがに半年以上の休養明けは割引となる。

3.持続力が要求される

　中京コースは直線の入り口に急坂があり、坂を上り切った後もしばらく直線が続く。単なるキレ味よりは持続力が求められやすいコース形態で、阪神や東京におけるスピード勝負では分が悪かった馬が変わり身を見せてくることもしばしばある。

　ユニコーンライオンを狙いたい。前走の福島記念は15着に敗れているが、同型がいて自分の形では運べなかった。間隔だけ中3週と詰まり気味だが、持続力があってこの時期の中京コースも合いそうだ。ここは特に同型もいないので、マイペースなら一発が十分にある。

　キラーアビリティは昨年の覇者だが、近走が冴えない。勝った昨年もそれまでがあまり良くなかっただけに、今年も巻き返しての好走は十分ありそうだ。

　ホウオウビスケッツはダービー6着以来で、間隔もゆったりしている。スプリングSで先週のチャレンジCを勝ったベラジオオペラと差のない競馬をしていて、ここは好走確率が高そうだ。

　シュヴァリエローズはここなら見劣りしない。カシオペアS6着からの巻き返しが期待される。以下、GI馬で昨年のキラーアビリティのように復活が期待されるドルチェモア、中16週のローテーションで好走が期待されるワンダフルタウン、福島記念3着で持続力のあるカレンルシェルブルあたりまでが圏内。

GIII中日新聞杯。芝2000mのハンデ戦。斤量の上下差は5キロ。昨年1着で同距離コース102持つ△キラーアビリティはシッカリとハンデ課された。狙うならば平均値トップ◎ピンハイ。距離もコースも初となるが、数字だけなら通用してもおかしくはない。相手に○ヤマニンサルバムと▲シュヴァリエローズ。一発☆ドルチェモア。

状態は上向きの7ヤマニンサルバムが優勢。中京は4勝と相性は抜群で先行策から押し切れる。次位は15ピンハイで重賞を経験した実力は高く差はない。▲は13カレンルシェルブルで他力本願だが重賞を好走した実力は上位。