【ベストは尽くす】サトノグランツは常に全力投球型、自分の持ち時計・ラップ通りに頑張る。母は伊1000ギニー、伊オークス優勝(G2)。近親シーオブクラスはヨークシャーオークスを制し、凱旋門賞2着急追劇は今も鮮烈。半兄ワーケアは弥生賞2着。さあクラシックはこれから――期待したところで兄は挫折してしまったが、父にサトノダイヤモンドを配した弟は、使うごとに馬体に芯ができる。

　ゆきやなぎ賞は前走比8キロ増、なのに馬体は締まって映り、歩様は機敏さを増し肌艶の照りも良化。心身の充実振りを示すかのようにスタートの反応もアップ、前半1000mは63秒0のスロー。残り5F地点から11秒8-11秒4と急にピッチが上り、外目3番手近くを流れに乗り遅れないよう手綱をしごく。続く3Fのレースラップは11秒1-11秒7-12秒2(35秒0)。外から被せられ、ゴール前クビ差に迫ってくる追い込み馬もいたが、辛抱強く上り34秒6で先頭ゴールを決めた。2200m以上のスタミナ合戦ならGIIクラスでもほぼ同じパフォーマンスを演じることができる。

　逆転があればダノントルネード。母は豪2歳チャンピオン、新潟9Fの新馬戦は上り32秒4でシャザーンに競り勝った。ただし性格はおっとり。トップギアに入るまで少し時間を要するが、紫菊賞の上りは33秒6、前走はフリームファクシには完敗したものの3着とはかなりの差があり、2分0秒4という時計も価値は大。

　2200m適性が微妙だが資質はOPでいい。まとめて負かせばマイネルラウレア。突貫工事で造った皐月賞は見せ場なく14着に終わったけれど、父はゴールドシップ。反発力は高く調教の動きも確実に良化を示している。少し渋り気味の時計のかかる馬場もいい。

　リビアングラスは二走前は大マクリ、前走は逃げ切り。イメージ以上に才能はあり懐は深い。マキシも一戦ごとに体質が強くなった。アスクドゥポルテ、オメガリッチマン以下、雨降りの日は連下は丁寧に。

　過去10年の京都新聞杯では、前走オープン組が[5-4-5-37]で複勝率27.5%、前走1勝クラス組が[5-6-5-48]で複勝率25.0%とほぼ互角。前走未勝利組は[0-0-0-27]と馬券に絡んでいない。前走オープン組と1勝クラス組、どちらかに決め打つのは難しいので、それぞれから1頭ずつ選んで◎○とし、3連単のフォーメーションを展開することにした。

　オープン組から選んだのは◎マイネルラウレア。皐月賞はいろいろあって状態面も不十分だったろうし、馬場状態や枠順などすべてが逆風だった。若駒Sの末脚は強烈だったし、このまま終わる馬ではないと期待している。

　1勝クラス組からは人気になりそうな▲サトノグランツではなく○マキシを選んだ。▲サトノグランツは首尾よく連勝できたが道中はまだピリっと動けていないところがあり、惜敗の可能性もあると見ている。○マキシも本格化は先かもしれないが、ラキシスの仔でそろそろさらに良くなってくるタイミングだ。

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【混戦模様】前走はスタート直後にリズムを崩したこともあって後手後手の競馬となってしまった1オメガリッチマン。京成杯ではソールオリエンスの2着。ここなら力は上。7ダノントルネードはキャリア浅い分、未知の魅力に溢れている。6サトノグランツは距離延長してパフォーマンス上昇。重賞でも。

※4/30時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　京都芝2200mで行われるGII戦。本命視しているのは、ドットクルーです。好位からしぶとい脚が使える子。前走は毎日杯であと一歩の競馬ができていますからやや手薄な今回の相手関係ならチャンスです。好位からの決め手が生きる京都コースなら良さが増しそうですから期待します。

※4/30時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　京成杯2着のオメガリッチマン。勝ち馬が皐月賞馬ソールオリエンスだったことで改めて注目を浴びている一戦。前走は出しどころを探して脚を余した。ここで狙う。サトノグランツはいかにも長距離戦が合うタイプ。センスがいい。マイネルラウレアも爆発力があって魅力。速い流れも前走で経験できた。改めて。

※4/30時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　関西圏の特別競走を主戦場としてきた馬と、既に重賞で上位に食い込んだことのある実績馬が中心。「“同年、かつ京都・阪神、かつ特別のレース”において4着以内となった経験がない、かつ“JRA、かつ重賞のレース”において4着以内となった経験がない馬」は2019年以降[0-0-1-29]と苦戦していました。

　また「生産者が社台ファームの馬」は2019年以降[2-0-2-4]、「生産者がノーザンファームの馬」は2019年以降[1-2-2-5]と、それぞれ堅実。一方「生産者が社台ファーム・ノーザンファーム以外、かつ“同年、かつJRA、かつ重賞のレース”において10着以内となった経験がない馬」は2019年以降[0-0-0-23]と上位に食い込めていません。

　今年のメンバー構成なら、オメガリッチマン・サトノグランツ・ドットクルーあたりを重視するべきでしょう。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　19年はここでの2着を脚掛かりとしたロジャーバローズが12番人気で日本ダービーを制覇し、それ以前にもキズナ、トーセンホマレボシ、サトノラーゼンなど本番で活躍する馬がしばしば輩出されている。優先出走権はないものの、ダービーへ向け重要な役割を持つ。

1.上がりが掛かりやすい

　京都開催だった直近10回に関して、レース上がりの平均は35秒6。全て良馬場で行われていたことを踏まえても、春の京都にしては上がりが掛かりやすいレースだと言える。それもあってか差しが良く決まっていて、逃げ馬が3着以内に残ったのは19年2着のロジャーバローズだけだった。

2.前走4角位置に注目

　差しが決まりやすいということは、逆に言えば先行馬は苦戦しがちということ。京都開催だった直近10回に関して、前走の4角が1番手だった馬は[0-0-0-14]で、2番手だった馬も[0-0-1-30]と明らかに苦戦傾向。

3.未勝利勝ち直後は通用しにくい

　京都開催だった直近10回に関して、前走が未勝利だった馬は[0-0-0-29]。中京開催だった近2回に関しても、前走が未勝利だった馬は馬券に絡めていない。

　オメガリッチマンは京成杯で2着があるように重賞でも力は通用する馬で、前走の毎日杯でも6着とは言え3着までとは0秒3差で大きくは負けていない。これまでの実績からして上がりの掛かるレースは合いそうだ。

　サトノグランツは前走の勝ちっぷりが良く、重賞でもいきなり勝ち負けを期待できるだろう。マコトヴェリーキーはいかにも京都合いそう。人気妙味もあるだろう。

　ドットクルーは京都どうかも距離延長は合いそう。以下、長く脚を使えるアスクドゥポルテ、前走内容からして重賞でも通用するローレルキャニオン、末脚堅実なファームツエンティ。

【近走優秀】前走の毎日杯が好内容だった、03ドットクルーを本命に推す。この中間も変わりなく順調で、気配は良好。好位のインでうまく立ち回れば、距離延長もこなせるはずだ。近2走の内容から、地力もここでは上位。相手は、06サトノグランツと12リビアングラスの2頭が上位評価組である。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】サトノグランツは地力上位。素軽さが出てきたディープマインド。ファームツエンティは追われてしっかりしている。

G2京都新聞杯。3歳芝2200m戦。全頭初コース。同距離経験あるのも2頭。京都はどうしてもヒント少ない。しかも前走90レベルがズラリ。かなり難解なメンバーとなっている。平均値トップ◎マキシに期待する。相手に前走値90台から○サトノグランツと▲ダノントルネード。一発☆ドットクルー。ほかにも△リビアングラス、△ファームツエンティなど。

スタミナは豊富で長距離適性は高い6サトノグランツを推す。自在な脚があり早めの仕掛けで差し切れる。次位は7ダノントルネードで成長力が見込める現状から差はない。▲は12リビアングラスで上り調子でスピードは上位。