【血統って素晴らしい】　ビッグシーザーの祖父は日本競馬史において最強スプリンターの誉れも高い名スプリンター・サクラバクシンオー。その息子・父ビッグアーサーも高松宮記念でGI制覇を成し遂げた。母方の母アンナペレンナは西園厩舎所属、1700から1800ダートで3勝。近親メテオロロジストは6勝(佐賀記念優勝)、MshawishはG1・ガルフストリームパークターフH、ドンHなど重賞5勝、ドバイターフ3着。日本ではやや馴染みは薄いけれど、父系のみならず母系の良血度合いもかなり高い。勝ち上がりは3戦目、しかしレコ勝ちを含め、右左の回りや坂云々を問うことなく目下4連勝。マーガレットSは、今回と同じく他馬より1キロ重い57キロを背負わされたが、前半3F・33秒8のHラップを中団内目で追走。少し外から圧を受け、直線外に持ち出す際にも被せられそうになったが、張り飛ばして進路を確保。トップギアに入ると、坂上みるみる加速。6Fという距離での2馬身差は、かなり力量差があることを示している。追い切り時計もほぼ前走レベルの数値をマークしてきた。

　ただ、前回より1カ月長い休養明け。余裕残しだとモズメイメイに足元をすくわれる危険性あり。能力とスピード値の違いでチューリップ賞などマイルで3勝を挙げてきたが、馬体の造りも走りも明らかに短距離馬。坂路のフォームや時計の出し方にもスプリンターの素養が色濃く、幼さも一戦ごとに抜けてきた。

　一角崩しがあればペースセッティング。レース数の割に実はまだ完成途上。将来を見据えマイルを走らせたりしながら3歳春のここまで来たが、2歳夏の小倉6Fでビッグシーザーを子ども扱いした速力の持ち主。6Fの葵S参戦は、本格的にスプリント戦線へと挑む合図だろう。ルガルは連闘で不良馬場の橘Sを楽勝したが、坂路の時計など見ると、馬場適性云々では片づけられない右肩上がりの上昇値を示している。できれば時計がかかって欲しいが、タマモブラックタイの実績と勝負根性、ブーケファロスのキャリアを連下に配置。

　重賞になってから5回しか行われておらず、間に中京への振り替えがあったのでデータで予想するのは難しいレース。19年あたりは差しがよく届いたが、全体的には出走頭数が多いわりに先行タイプは残っているという印象。逃げ切りも18年と20年の2回あるので京都に戻ると同じことが起きるかもしれないが、ハナにこだわる馬というのは崩れたときに大きく崩れるリスクがある。前走でハナには行かず2、3番手にいたような馬がよい。

　と言いつつ、今回は前走が1400m以上という馬がダートも含めると9頭。前走1200mで前にいたという馬はダートも含めて2頭だけ。これなら「1400mの先行馬」でも位置がとれるだろうということで◎ルガル。内容の安定している馬だし、ハナに行ってもいいし行かなくてもいいという脚質は武器になる。極端に速い時計での決着になると対応できないかもしれないが、1分8秒ならぎりぎり対応可能。馬連と、○ビッグシーザーと軸2頭の3連複で。

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【混戦模様】前走は極端な枠で、自分の競馬がしにくかったにもかかわらず、ラストは根性で伸びてきた11テラステラ。今の京都が合っている印象。18タマモブラックタイは距離短縮すれば、世代屈指の実力者。13タツダイヤモンドは使われながら、ドンドン強さを増している印象。

※5/21時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　京都芝1200mで行われる3歳馬限定戦。本命視しているのは、ビッグシーザーです。中京2歳Sを征している馬。器用なレースぶりが魅力で、現在の3歳のスプリント馬の中で頭一つ抜ける存在。追い切りでは坂路で抜群の動きを見せており今回の走りにも注目しています。

※5/21時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ここはビッグシーザーに逆らえない。未勝利から4連勝中。前走、マーガレットSは外に出すロスがあったが、全く関係なし。きっちり突き放した。センスが二枚くらい上。タマモブラックタイはNHKマイルCでもいったんは先頭に立つシーン。ファルコンSでもセンスの良さが光った。アルーリングビューは早くから仕上がる血統。モズメイメイは逃げてしぶとく、ここは怖い。ルガルも力をつけている。

※5/21時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ローカル場や中山芝1200m外のレースを主戦場としてきた馬に注目したい一戦。「“ローカル場、かつ1勝クラス以上のレース”において1着となった経験がない、かつ“中山芝1200m外、かつ1勝クラス以上のレース”において“着順が1着、かつ2位入線馬とのタイム差が0.2秒以上”となった経験のない馬」は2019年以降[0-0-0-34]と上位に食い込めていません。

　また「前走の4コーナー通過順が1番手だった馬」は2019年以降[0-0-0-10]、「前走の4コーナー通過順が10番手以下だった馬」は2019年以降[0-0-0-11]。極端な競馬をした直後の馬も疑ってかかるべきでしょう。

　なお「枠番が5から8枠、かつ前走の馬体重が490kg未満だった馬」は2019年以降[0-0-1-30]。中京芝1200mで施行された2021から2022年を含め、内寄りの枠に入った馬と大型馬が優勢です。

　枠順次第で柔軟に構えたいところですが、馬格のあるタマモブラックタイ・トールキン・ビッグシーザーあたりは、好枠を引けなかったとしても相応に高く評価するべきだと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　短距離路線の番組を充実させるため18年に新設された重賞で、昨年からGIIIに格付けされた。重賞昇格以前も芝1200mの3歳オープン特別として行われており、11年にはロードカナロアが制した歴史がある。

1.牝馬が強い

　オープン時代も含め、京都で行われていた直近10回で、牝馬が[6-7-2-51]で複勝率22.7％と好成績。中京開催だった近2回に関しても、3着以内に入った6頭中5頭は牝馬だった。

2.前走距離に注目

　京都開催だった直近10回で、前走が1200mだった馬は[3-3-1-33]で複勝率17.5％、前走が1400mだった馬は[6-6-6-66]で複勝率21.4％、前走が1600mだった馬は[1-2-2-14]で複勝率26.3％と前走長い距離を使っていた馬の方が好走傾向。また、前走1400m・1600mだった馬に関しては複勝回収率が100％を超えている。

3.前走上がりに注目

　京都開催だった直近10回で、前走の上がりが1位だった馬は[4-1-0-10]で複勝率33.3％、2位だった馬も[1-2-1-9]で複勝率30.8％と好成績。内回りなだけあって直線だけの立ち回りでは中々通用しないものだが、行った行ったの決着にはあまりならず、末脚のある馬が台頭してくるのも確か。

　アルーリングビューは前走で1勝クラスを勝利。着差はハナ差だったが、降したルガルは次走でリステッドの橘Sを圧勝しており、この馬の株もさらに上がっている。デビュー時から注目されていた素質馬で、ここは重賞制覇のチャンスだろう。

　タマモブラックタイは前走のNHKマイルCは距離が長かった模様。距離短縮で巻き返し必至。ビッグシーザーは近走内容が優秀で、古馬相手でも通用しそうなポテンシャルを持っていそう。今回は試金石だが、順当なら勝ち負け。

　ルガルは橘Sの走りが良かったが、不良馬場が向いた可能性もある。2走前でアルーリングビューに敗れているように、人気妙味は薄い。以下、距離どうかもスピード上位のモズメイメイ、前走はスムーズさを欠いたペースセッティング、距離短縮プラスのテラステラ。

【互角以上】前走が強い内容だった、01ルガルを本命に推す。相手はかなり骨っぽいが、本馬も能力的にはひけを取らないはず。最内枠からラチ沿いでうまく立ち回って、最後はいい伸びをみせてくれることだろう。組み合わせも有利といえる。相手は、02ビッグシーザーと11テラステラの2頭を上位に評価。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】ルガルはセンスがいい。モズメイメイは折り合って力を発揮。ビッグシーザーは先行力十分。

GIII葵S。3歳芝1200m戦。前走ダートから3頭。これは芝の同距離戦連勝中の◎ビッグシーザー。すでに同距離100レベル出ているのでここでは中心に見て良いだろう。ただ相手候補がなかなかの混戦。まずは同距離と前走値で狙うなら○ブーケファロスと▲カンチェンジュンガ。一発☆ルガル、△タマモブラックタイ、△モズメイメイなど。

4連勝と勢いに乗る2ビッグシーザーを推す。成長力が見込める現状から期待できる。次位は5ペースセッティングでスピード能力は上位。▲は18タマモブラックタイで短距離向きで先行策から抜け出せる。