【素早い変わり身】クイックバイオは馬体シェイプアップとともに、レース精度が一走ごとにジャンプアップ。短距離系の牝馬にしてはやや大振り、ただデビュー戦は496kg、9Fも長すぎた。次走は距離を1500mに短縮、馬体を488kgにひと絞り。1分29秒9という好タイムで押し切り、中央場所の阪神のききょうSは、少頭数とはいえ好位から抜け出す万全の構え。京都の7Fは坂の下りで加速もつきやすく、大崩れはほぼ考えにくい。

　強敵はドナベティ。初戦の1分9秒3秒上がり34秒0は、函館6Fデビュー組の中では最上位扱いでいい。クローバー賞は一気の距離延長、折り合いなど戸惑いを見せたが、すずらん賞大外一気差しで末脚転換と能力の高さを改めて示した。割って入ればキャンシーエンゼル。前回の小倉2歳SはHペースを追走、早めに勝ちに行く競馬。3着に敗れはしたが内容的には一番といっていい。ききょうSを最速の上がりで2着に脚を伸ばしたセントメモリーズ。ワイドラトゥールの競馬センス、イツモニコニコの上昇度。大穴はシュークリームの飛びぬけた速力。

　逃げ先行しか経験したことのない馬が多く、差して好走の経験がある馬が有利。人気だが◎セントメモリーズが軸によさそう。改修後の京都外回りは外からの差しも届きやすくなっている。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

【混戦模様】レースセンスが高く、デビュー戦も18頭立てと多頭数に対する対応も完了済みの16ワイドラトゥール。10イツモニコニコは前走逃げ切り勝ちも、デビュー戦の内容から差す競馬でも重賞通用の可能性を秘める。7セントメモリーズは前走ラストの脚は目立った。

※10/29時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　京都芝1400mで行われる2歳牝馬限定のGIII戦。本命視しているのは、シュークリームです。前走は1200mでのデビューでしたが、好スタートから終い33.8秒の脚で後続を突き放し快勝。平坦の京都コースなら1400mも問題ないでしょうから重賞でもたのしみです。

※10/29時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　シュークリームがデビュー戦で見せたスピードはすでに重賞級。ラストで楽に突き放して好タイムV。まだ奥がある。小倉で勝ち上がったカルチャーデイも面白い。前が空かなくても噴き上がりの速さで差し切ってしまった。ここも楽しみ。北海道で3戦して2勝のドナベティ。パドックで落ち着いているようなら。テラメリタは良馬場で見たい。

※10/29時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　今回より長い距離のレースを経由してきた馬は堅実。「前走の距離が1400m超だった馬」は2017年以降[2-3-4-10]で、3着内率47.4％です。なお、前走の距離が1400m以下だったにもかかわらず3着以内となった9頭のうち8頭は、前走の着順が1着、かつ前走の4コーナー通過順が2番手以下でした。

　さらに「生産者が社台ファーム・ノーザンファーム以外、かつ父がサンデーサイレンス系以外の種牡馬だった馬」は2017年以降[0-0-0-18]。今年の該当馬も疑ってかかるべきでしょう。

　これらの傾向から強調できるのは、キャプテンネキ、クイックバイオ、テラメリタ、ドナベティ、ヒヒーンあたり。2連勝中のキャプテンネキはコース適性の高さも証明済みですし、素直に信頼して良いと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　阪神JFの前哨戦。アルテミスSが創設されてからはメンバーが分散するようになり以前ほど頭数が揃わないケースも増えているが、レシステンシアなどのGI馬を輩出している。

1.速い上がりが要求される

　京都開催だった直近5回のレースの上がり3Fは、古い方から順に34秒2、34秒5、34秒9、34秒2、35秒1。5回中4回は前半より後半が速い後傾ラップとなっていた。勝ち切るためにはスピードよりもキレ味、瞬発力が重要になってきやすい。

2.多頭数経験

　京都開催だった直近10回で、前走頭数が12頭以上だった馬は[9-6-6-66]で複勝率24.1％と上々なのに対し、前走頭数が11頭以下だった馬は[1-4-4-45]で複勝率16.7％。多頭数を経てきた馬の方が好成績となっている。一般的に少頭数より経験値を得られやすい多頭数のレースを経てきたことは、若駒同士の重賞においてアドバンテージとなる。

3.距離短縮組が優勢

　京都開催だった直近10回で、距離短縮組が[4-5-3-19]で複勝率38.7％と非常に優秀な成績を残している。なお、距離延長組は複勝率19.0％、前走も1400mを走っていた馬は複勝率14.7％。

　ワイドラトゥールはフルゲートの新潟芝マイルでデビューし、最速の上がりで追い込んで新馬勝ち。近年の好走傾向に合致する馬であり、未知数な面は多いが2戦目も好勝負を期待したい。

　ヒヒーンは前走が案外だったが、初戦の走りが良かったためもう一度見直したい。距離短縮で変わる可能性はあるだろう。クイックバイオは1走ごとに内容が良化。抜けた馬がいないここなら上位の存在に映る。

　キャプテンネキは前走で同条件を勝っているが、重馬場の恩恵もあった。上位の存在ではあるが、前走の結果を鵜呑みにはできない。以下、距離延長がカギとなるシュークリーム、昇級は苦にしなさそうなセントメモリーズ、すずらん賞の勝ちっぷりが良かったドナベティ。

【波乱含み】フルゲート18頭での大混戦。阪神芝1400m内での未勝利を好内容で勝ち上がった、10イツモニコニコを本命に推す。ビッグアーサー産駒らしい短距離向きのスピードがあり、今週からのBコース替わりもプラスに働く。相手は、13キャプテンネキと14シュークリームの2頭を上位に評価。◎○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】ワイドラトゥールは差し脚十分。条件が好転するヒヒーンが対抗。テラメリタは成長している。

GIIIファンタジーS。2歳牝馬限定の芝1400m戦。前走同距離コースでの基準は△キャプテンネキの重馬場84。しかしここは80台後半から90台もいるメンバー。狙うならば3戦目に94出た◎ピューロマジック。相手に○キャンシーエンゼルと▲ドナベティ。一発には初戦85☆シュークリーム。

キャリアを積むごとにパワーアップしてきた5クイックバイオが優勢。スピードは上位で先行策から抜け出せる。次位は17キャンシーエンゼルで地力は上位で末脚は威力がある。▲は16ワイドラトゥールで潜在能力は高く重賞でも通用する。