【春の予感】
フェイトが見違えるような変わり身を見せている。母は3勝、母の姉は独
オークス馬。叔父叔母に
サラキアや
サリオスが名を連ねる名族。2歳8月の新潟・芝9Fの新馬戦を追うところなく楽勝した時は、一気にクラシックが視界に入ったかに見えた。ただ、初戦のタイムや上りラップに将来を語る上でのストロングポイントとなる数値が読みとれない。調教遅れも目立ち、東京スポーツ杯5着、
ホープフルS15着、自己条件の
セントポーリア賞も伸びひと息の4着に終わった。しかし16日のCWでは自己最速の6F・78秒4という猛時計を計測、上りも11秒9で締めた。後肢が深く入るようになったことで懸案の推進力が格段にアップ、苦手としていた坂路調教もスタートからビッシリ気合をつけラスト1Fは12秒2で伸び切った。現状、瞬発力決着よりは少し時計のかかる
パワー馬場のほうが望ましい。週末の雨もプラスに働くと考えたい。
もちろん
キングズレインは強敵。二走前の
百日草特別は4F標識から11秒8にペースアップ。続く3Fは推定・11秒1-11秒2-11秒4(3Fは33秒7)という好ラップを並べ、1分59秒7で走破。最後まで身体を起こして走り切った。
ホープフルSは1000m通過は61秒5のスロー。先行二騎がそのままワンツーを決める、GIにしては大味な競馬となり、差し追い込み勢には厳しく1馬身余の3着に敗れたが、メンバー中最速の上がり34秒3を駆使。後のクラシックを展望する上で楔は打った。ただ、予定していた
弥生賞を熱発で自重。人間でもそうだが風邪は大敵、想像以上に体力を奪い、発熱明けは見た目は元気でも思わぬポカも多発。重馬場も得意ではなく、今回に限っては対抗でもいい。
記録なら
ノッキングポイント。
テンションが高く、輸送や右回り9F対応など課題は山積みだが、前走はスタートも決まり1000m通過は58秒2のミドルペースで通過。ジンワリと中団外へ持ち出し、上り3F・11秒1-11秒5-12秒1(34秒7)というレースの上りを33秒9で急加速。ダイナ
ミックなフォームでゴール板を駆け抜けた。1分32秒9という走破タイムも重賞への足掛かりになる。
惑星は
ドットクルー。前走のアルメリア賞は7頭立てのわりに1000m通過は58秒5というタフなHペースで展開。無理にポジション争いに参加せず、終い勝負に徹し切った作戦がズバリと嵌ったが、マイル通過は1分34秒4、走破タイムは1分46秒2。このメンバーなら記録的に十分戦える。
9番人気ながら、
オメガリッチマンは3-4コーナーのロスを跳ね返し
京成杯は2着に浮上。
勝負どころの反応さえアップすれば
ドクタードリトルもヒケはとらないのだが…。