【再び回り始めた】
ホウオウルーレットはスレイプニルSからブリンカーを新着、エンジンが再び勢いよく回り始めた。半兄の
オメガパフュームは前人未到の東京大賞典4連覇をやってのけたダート界の傑物。弟の本馬も中山9Fの新馬戦を2着に1秒1差、次走も1秒の大差で連勝した際は兄の軌跡をなぞるかに思えた。しかし精神と肉体の
バランスがとれない。出来不出来の落差も大きかったが、ブリンカーを着用した前回は1000m通過・61秒5というタフな流れを中団5番手で折り合って追走。外々を回ったぶん勝ち馬の差し込みを許してしまったが、ほぼ満点に近い健やかな組み立てができた。1700ダートには1分43秒1という好タイムの圧勝歴があり滞在効果で心身も良好。
対抗は
キングストンボーイ、兄は
皐月賞馬
エポカドーロ。脚元にも負担の少ないダートに3走前から転身、出遅れ癖やポジション取りを教えつつ、前走の平城京Sは1000m通過60秒7という厳しい流れを確からしい末脚で2着に追い上げた。勝ち馬は別格として、1分51秒4で走ったのならオープンでも十分に胸を張れる。
岩田康誠騎手とは連続騎乗、発馬を決めればもうひとつ前で運べる。
単穴は
サンテックスの速力。夏至Sの1分36秒1は優にオープンレベル。直前の追い切りは
武豊騎手が跨り、Wコースで馬なりで上がり11秒8を計測し能力と特性を把握した。
ナチュラルハイは1700ダート戦績は[2-1-0-1]。
大沼Sは8番人気での2着でも上がりは最速、ゴール前の脚色はきわだっていた。
トウセツは1700ダートは小倉の1分42秒9・2着など2戦2着2回。不器用に見えて小回りはマクリ戦法がハマりやすい。
クロパラントゥは吾妻小富士Sの上がり36秒4に復調気配の予感。