【呼吸が合う】グランベルナデットが本領発揮。2歳12月、中山10Fを古馬2勝クラスに匹敵する好タイムで初勝利をあげ、忘れな草賞を快勝しオークスも視界に入った好素材。しかし暴走気味に道中一気に脚を使ったり、気性が激しくコントロールが利かないケースも多々見受けられたが、鞍上に横山武騎手を迎え、初富士Sは前半1000m・60秒7のスローを折り合って二番手で追走。直線素早く先頭に立ち、完璧な立ち回りで後続を1馬身余に封じ込めた。若干湿り加減の馬場で走破時計は1分59秒2、開催初日の中山金杯とは0秒3差と優秀。牝馬限定戦GIIIなら胸を張って好勝負に持ち込める。

　対抗は復調シンリョクカ。阪神JF2着、オークス5着歴もある実力の持ち主。GIおよび牡馬混合の重賞ではなかなか結果が残せなかったが、中山牝馬Sはコーナー4つの小回りを好位の内で器用に脚をため0秒1差の3着に詰めてきた。福島9Fも同じイメージで臨めばいい。

　単穴はライトクオンタム。デビュー二戦目でシンザン記念を一閃したディープインパクトの忘れ形見。身体は華奢、性質は繊細。操縦にいろいろ注文はつくが、小倉日経OPは重馬場と前進気勢に気を遣いながらも、あわやの3着と見せ場を作った。吉田隼騎手とのコンビも二度目、1F短縮の9F替わりもプラス。

　堅実さならタガノパッションだろう。2-3着の多い馬だがオープンの舞台でも決して大崩れはなく、二走前の愛知杯は1分58秒0コンマ1秒差の2着に急追。中山牝馬Sはシンリョクカとは0秒2差、上がりは最速だった。

　コスタボニータは同じ路線の愛知杯3着、中山牝馬Sは5着に好戦。距離はデリケートだが、中山牝馬S4着のフィールシンパシーの流れ込み。早めに天気が崩れればエミューが一発。

　福島牝馬Sは別定戦ながら荒れやすいレースで、新潟で行われた21年を含めた過去10年でいうと、全馬均等買いした場合の回収率が単94％・複117％。ただ、前走条件戦組のような格下タイプや上がり馬の激走はそれほど多くはなく、前走GIII組が出走数の多さもあって好走馬の多くを占めている。

　前走がハンデ戦でそのとき背負っていた斤量より今回荷物が重くなる馬がよく走るなど理屈に合わない好走も結構あり、結局のところ牝馬GIIIに出てくる馬たちは展開やコース適性などで順番が入れ替わりやすい相手関係にあるのかと思う。タイプ的には位置を取ろうと思えば取れる馬、キレで勝負するというよりは持続力型を狙いたい。

　◎はシンリョクカ。もともと能力の高かった馬だが前走久々の好走。コーナー4つの1800mは向いていそうだし、キレはないタイプなのでこのレースも向きそう。枠はちょっと外になってしまったが、3連単マルチの軸として期待するならよいだろう。

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【難解】小回りコース向きの器用な脚が使える1コスタボニータ。前走はコースロスが大きく最内枠でソツなく回れば。4ペイシャフラワーは格下馬だが体調は頗る良好。福島コースは合いそう。11タガノパッションは追い込みタイプだけに展開の見方は必要も、この相手なら実績は上。

※4/14時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　福島芝1800mで行われる牝馬限定のGIII戦。本命視しているのは、コスタボニータです。好位からの競馬ができる子で、良さのいきる小回りは好条件。前走は先行有利な流れでも終い良く伸びていましたから、やや手薄にうつる今回のメンバー構成なら楽しみです。

※4/14時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　コスタボニータはオープン入り後、まだ白星こそないが、毎度確実に脚を使っている。そろそろ一発あっていい。シンリョクカに伸びが戻ってきて復調気配。阪神JF2着の力を見直す。フィールシンパシーもGIIIなら手が届く位置にいる。福島は向きそうな予感。素質馬ライトクオンタムもそろそろ来るか。

※4/14時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　基本的に前走好走馬が強いレース。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.6秒以上だった馬」は2019年以降[0-1-3-36]と苦戦しています。ちなみに「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.6秒以上、かつ“前年以降の、JRAの、今回と異なる距離の、重賞のレース”において3着以内となった経験がない馬」は2019年以降[0-1-0-29]。1800m以外の重賞で上位に食い込んだことがあるくらいの実績馬でない限り、大敗直後の馬は強調できません。

　なお「前走との間隔が中9週以上だった馬」は2019年以降[2-1-4-9]と比較的堅実。一方、前走との間隔が中8週以内だったにもかかわらず3着以内となった8頭のうち7頭は、前走の条件が重賞、かつ前走の距離が今回と同じ距離でした。

　今年のメンバー構成なら、グランベルナデット・コスタボニータ・シンリョクカ・ライトクオンタムあたりを重視するべきでしょう。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ヴィクトリアマイルへのステップレースという役割があり、1着馬には優先出走権が与えられる。ローカルの牝馬限定戦らしく荒れやすいレースで、過去10回で3着以内に入った延べ30頭中、実に7頭は10番人気以下だった。

1.4歳馬に妙味なし

　過去10回で、4歳馬は[2-4-2-44]で複勝率15.4％、複勝回収率51％と妙味が薄い。対して、5歳馬は[5-6-4-44]で複勝率25.4％、複勝回収率175％、6歳馬は[2-0-4-22]で複勝率21.4％の複勝回収率147％。

2.距離延長組は苦戦

　過去10回で、前走からの距離延長となる馬は[0-0-5-36]で複勝率12.2％と苦戦傾向。同距離の中山牝馬S組が中心となる一戦だが、それ以外のローテーションから食い込んでくるとすれば、距離延長組より短縮組の方が好走の見込みが高い。なお、距離短縮組は[3-2-2-18]で複勝率28.0％、複勝回収率311％。

3.差しが決まる

　昨年はステラリアが15頭立ての4角6番手から、一昨年はアナザーリリックが16頭立ての4角9番手から、20年もフェアリーポルカが16頭立ての4角9番手から、19年はデンコウアンジュが10頭立ての4角6番手から、18年はキンショーユキヒメが12頭立ての4角9番手から、17年はウキヨノカゼが16頭立ての4角11番手から差し切って勝利した。近年は最後の直線で形勢が変わるケースがほとんど。

　エリカヴィータは前走の愛知杯が10着に敗れているが、3歳時にはフローラSを勝ち、前々走のディセンバーSでは復調気配を見せていた。ここに入ればチャンスは十分で、相性の良い5歳馬で差し馬、距離短縮と好走材料が揃った。狙いたい。

　グランベルナデットは前々走が不調気味だったが、前走で巻き返して勝った。今回は距離短縮で、能力的にもここに入れば力上位。初重賞制覇も十分ある。

　その他、中山金杯惨敗も距離短縮でここへ臨むエミュー、愛知杯で2着の6歳馬タガノパッション、復調気配を見せたシンリョクカ、前走が好内容だったフィールシンパシーあたりも好走圏内。

GIII福島牝馬S。牝馬限定の芝1800m戦。福島経験あるのが3頭だけ。これは平均値も近走も数字出ている◎コスタボニータ軸抜擢。相手に○グランベルナデットと▲ウインピクシス。一発に☆シンリョクカ。

自在な脚がある1コスタボニータで重賞の好走から潜在能力は上位。差し切りは可能。次位は16グランベルナデットで小回り向きのスピードがあり積極策から押し切れる。▲は15シンリョクカで自在な脚があり巻き返しは可能。