新潟牝馬Sは20年にオープン特別として創設された。その勝ち馬は20年
ウラヌスチャーム(GIII
愛知杯3着)、21年
マリアエレーナ(GIII
小倉記念1着)、22年
ホウオウエミーズ(GIII
福島記念1着)といずれも以降に重賞を好走。3年平均、及び直近のレース・レーティングで基準を満たしたからこそ、23年からリステッド格付けを得たのだが…。その前年勝ち馬
メモリーレゾンは自己条件(3勝クラス)の前走が3着止まりだった。休み明けだったとはいえ、続く
小倉記念は10着完敗…。立ち位置としては、どうしても前週のGII
府中牝馬Sと競合するだけに、安定してハイレベルのメンバーを確保することは困難だ。今年も出走13頭中、オープン馬は5頭だけどリステッドの体裁はなしていない。
府中牝馬Sを自重した、その格上馬たちも信頼に置けないならば今年も条件馬の下克上が期待できる。
◎
エリダヌスは3歳4月の
スイートピーS(東京芝1800メートル)以来、約1年半ぶりのリステッド挑戦となる。当時も大半が1勝馬という組み合わせだったが、敗因は能力不足よりも適性不足と判断できる。マークした全7連対は福島、小倉、札幌、中山といずれも比較的に小回りのコース。好位からの粘り込みが身上だけに、大箱・東京の決め手比べは不向きだったのだ。その点、当レースは新潟でも直線が短い内回りが舞台ならば潜在的な適性は高いに違いない。2着惜敗だった前走・
レインボーS(中山)の勝ち馬
ギャラクシーナイトは昇級の次走・
オクトーバーS(リステッド)を2着激走(10番人気)。牝馬限定戦ならこちらも波乱決着の主役となる資格は十分にある。