【指針に従う】
サトノクロークのベクトルが好調方向に振れている。昨年暮れ以降は長丁場に路線を戻し、1勝クラスの阪神、続いて2勝クラスの小倉戦を危なげなく連勝。ただ時計やラップに確たる能力の証が見えないがため、前回の
ドゥラメンテCは様子見の△印だったが、スローの上がり勝負にせよラスト4Fのレースラップは11秒7-11秒6-11秒5-11秒9、4F連続の11秒台の強靭なラップを計測。加えて2分31秒4という時計決着は、3回中山初日のGII・
日経賞と同じだった(2023年の
有馬記念とは0秒5差)。久々の左回りが少し気になるけれど、前走後の立ち上げや一週毎の調教タイムの密度の濃さなど、まさに理想的に運んでいる。
ポテンシャルなら
オープンファイアで文句なし。母は米GII2勝。セレクトセールにて3億円(税抜き)で落札され、アイビーSを上がり33秒3の決め手を繰り出し、GII・
きさらぎ賞を0秒1差の2着に猛追した
ディープインパクトの忘れ形見。屈腱炎を発症し長期ブランクを余儀なくされたが、復帰戦の
御堂筋Sはゴール前アゴは上がったものの一瞬伸び掛かる素振りは見せた。稽古駆けしないタイプだが中間芝コースで5-6Fを3本消化。持ち味である加速と持久力は確実にアップするだろう。
いまだ1勝馬だが
ハーツコンチェルトは
青葉賞2着、
日本ダービー3着、
神戸新聞杯や
菊花賞に加え古馬混合戦の重賞で入着級の実力派。何かしら心身ともに
バランスが悪く、加速にモタつきブリンカーを装着したり策を練っているが、3勝クラスなら力量は互角でいい。
惑星は
エリカヴァレリア。小さな波はあるが、12月の中山2500mを2分32秒3、上がり33秒9という現級レベルの高数値で外一気を決めた。気分屋で道中脚を突っ張るが、勝負どころでその気になれば外強襲も十分。馬柱からは見え辛くなっているが、
エイカイマッケンロは当コース[0-2-0-1]。長丁場なら
アームブランシュは崩れなく堅実。
メインクーンの大駆けに一票。