【軸不動】アルレッキーノは血統背景優秀で2走目の前走を順当勝ち。ひと息入るも調整順調で鋭さも増しており重賞でも勝ち負け必至。タイセイカレントは実戦で良さ見せ初戦を快勝。ひと叩きの上積みも大きくコース替わりでも力発揮を見込む。フードマンはスピード上位で距離延長でもスムーズに運べれば好勝負も。アルテヴェローチェも推進力出ており侮れず、シンフォーエバーなども押さえておきたい。

【志は高く】アルレッキーノの目指すべき位はGIマイラー。母はオークス2着馬、半姉チェルヴィニア(父ハービンジャー)は本年のオークス馬。父がブリックスアンドモルタルにかわり、流線形のマイル体型に変化。東京9Fの新馬戦は距離適性に勝るクロワデュノールに力負けを喫したが、マイルに短縮した前走は、スタート以前にすでにスピードおよび力量上位を確信していたか。チカラのある馬は逃げが一番の安全策、馬の気に任せ前半1000mを59秒6でスイスイ。上がり3Fも手綱はほとんど動かず。11秒4-10秒8-11秒5(3Fは33秒7)という高速ラップで上がられては、後続は形無し。2着には1秒2差、1分33秒3はコースタイレコード。まともに追っていれば軽く1分32秒台に突入していただろう。スピードタイプながら自己制御力に優れ、中間の追い切りも合図を送ると即座にトップギアに入り、最終追い切りは滑るような加速力で1F・11秒1を馬なりでマークした。

　対抗のアルテヴェローチェは札幌1500mの新馬戦を上がり3Fは34秒7、ラスト2F・推定11秒5-11秒3というA級ラップで勝ちあがった好素材。前脚を投げ出して走る独特のフォームだけに、高速馬場対応がカギになるが、ポテンシャルは文句なしに重賞級。キングマン産駒のフードマンは血統図通り462kgの快速体型。中京7Fの新馬戦は馬場のいい外目を選び、前半1000mは59秒4のミドルペースで先頭通過、残り3Fあたりから重馬場に対するフォームもなじんできたか。2着馬に一瞬迫られかけたが、グイと半馬身寄り切り。馬場を考慮すれば1分22秒6は優秀。レースを一度経験したことで柔らかみと推進力が増し、1F延長でも楽しめる。まだ力任せのフォームだが、タイセイカレントの馬力も要注意。

　いちょうS時代からフルゲートになることは基本的になく、18年以降は8、9、10、7、9、9頭と少なめの頭数が続いている。ただスローになるかというとそういう年ばかりでなく、総合力が問われるレースだ。

　強さが目立つのがノーザンファーム系クラブ馬。過去10年、サンデーレーシングの馬は[2-4-1-1]と8頭中7頭が馬券に絡んでおり、シルクレーシングは[1-1-2-0]と4頭すべてが3着以内。キャロットファームも[0-0-2-1]で3頭中2頭が馬券に絡んだ。

　今年は7頭とやはり頭数少なめになり、ノーザンファーム系クラブ馬は◎アルレッキーノだけ。新馬戦は負けたが2戦目は圧勝。ここにノーザン系クラブ馬1頭だけなのはそれだけ自信があるあらわれかとも考えられる。点数を増やせる頭数ではないので、1着固定で。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

【混戦】3アルレッキーノは前走圧勝のスピード断然で、この組み合わせでも押し切り濃厚。5タイセイカレントも初戦快勝の内容なら、ここでも首位争いが期待できる。7フードマンは距離延長でも流れに乗れれば善戦以上が十分。1アルテヴェローチェは初戦辛勝でも後続に差をつけた内容なら、コース替わりでも善戦以上が可能だろう。6シンフォーエバーは前走が大敗でも素質的に見限りは早計とみて連下に押さえる。

　昨年は1着ゴンバデカーブース、2着ボンドガール、3着シュトラウスといずれも6月の“東京芝1600メートル新馬”を勝ち上がった組が、直行で上位を独占した。当該コース経験馬の優位性は16年ブレスジャーニー、18年グランアレグリア、21年コマンドラインが優勝と歴代の勝ち馬からも明らかだったが…。当方は血統面での潜在適性を妄信してレーヴジーニアル(父モーリス×母レッドリヴェール)から攻めたが、リアルな経験値には勝てず4着止まりだった。この教訓からは東京芝1600メートルの実走歴を何より重視すべきなのだが…。今年の出走8頭は該当する経歴を有していない。ならば少ないキャリアから類推される“東京マイル適性”を読み解くことが予想の主な作業となる。

　◎マイネルチケットは新潟芝外1600メートル・新馬2着→中京芝1600メートル・未勝利1着と左回りのマイル戦で凡走皆無。初戦で長距離輸送、前走で坂を克服なら初の東京遠征で評価を下げる必要はない。一方、売れ筋となるアルテヴェローチェは左回りや大箱コースを未経験。サウスポーとしての資質を提示済みの伏兵が波乱決着を演出する。

※09/29時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　東京芝1600mで行われる2歳馬限定のGIII戦。本命視しているのは、アルレッキーノです。新馬戦は積極的に運んで競り負けたものの3着馬を大きく離しており負けて強しの内容。前走は叩かれての上積みを感じる走り。終い33.7秒の脚も素晴らしかった。開幕週の東京馬場をフルに活かした走りに期待します。

※9/29時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　アルレッキーノは体も引き締まった2戦目で好タイム逃げ切り。ここでは潜在能力が違う。ヒシアマンも2戦目で馬体一変。決め手は東京向き。フードマンは初戦でいい勝負根性を披露。マイネルチケットもレースを使いながらいろいろ覚えてきた。この2頭も面白い。

※9/29時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　近年はキャリア1戦の馬が優勢。「出走数が2戦以上の馬」は2019年以降[0-1-4-22]と勝ち切れていません。ちなみに、3着以内となった5頭のうち3頭は、新潟2歳Sにおいて“着順が1着、もしくは1位入線馬とのタイム差が1.1秒以内”となった経験のある馬でした。

　さらに「前走との間隔が中4週以内の馬」は2019年以降[0-1-0-18]、「前走の距離が1400m以下だった馬」は2019年以降[0-0-0-8]、「前走の距離が1800m以上だった馬」は2019年以降[0-0-1-9]。臨戦過程に余裕のある馬や、前走が1500mならびに1600mのレースだった馬を重視するべきでしょう。

　早い時期から出走を予定していた馬のうち、これらの条件を綺麗にクリアしているのはアルテヴェローチェくらい。ある程度は素直に信頼して良さそうです。

◎はアルテヴェローチェ。デビュー戦のパドックは幼さを残しながらもバランスのいい歩き。そう書き残した。レースは2着のヒシアマンにクビ差の辛勝だったが、着差以上に伝わってきたのは競馬センスの良さ。「乗り味がいい」と武豊騎手が評したように大物感を感じさせる内容だった。そこから2カ月半のリフレッシュ休養を経ての今回。頭数は少ないが、相手は揃った。早くも正念場とは言えるが、実戦を使われた効果で動きはさらに上がっている。「先々は大きなところを」と須貝師が期待する逸材。ここでも。

サウジアラビアロイヤルカップは、ディープインパクト系の入っている馬が、4連勝している傾向があります。本命はマイネルチケットにしました。父ダノンバラードがリピーター種牡馬に該当しており、追って味のあるタイプですので、競り合いになった時の勝負根性に期待しています。対抗はアルレッキーノです。父ブリックスアンドモルタルがリピーター種牡馬に該当しており、こちらも前走逃げながらも上がりトップの脚を見せましたので、相手の1番手にしました。単穴は父モーリスがリピーター種牡馬に母父にはディープインパクトが入っているアルテヴェローチェです。新馬をキッチリ勝ち上がった良血馬ですので、血の通り走れば連勝も十分考えられます。以下も印の馬までは可能性があると見て、少頭数ですが相手は多めに!

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　伝統であったオープン特別「いちょうS」を格上げし、更に名称を変更して生まれたのがこのレース。オープン時代から出世レースとしての呼び声が高かったが、GIII格上げ以降もダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオス、スタニングローズ、ドルチェモアと多くのGI馬が出ている。

1.早期デビュー組が活躍

　GIII格上げ以降の勝ち馬で最もデビューが遅かったのは、一昨年の勝ち馬ドルチェモアの8月20日。他の7頭はいずれも7月1週目までにデビューしていた。

2.前走1着馬

　GIII格上げ以降の8回で、前走2着以下だった馬の成績は[0-1-2-29]と不振。前走重賞やオープンで善戦してきた馬よりも、新馬戦をきっちり勝ち切ってきた馬が活躍する傾向。

3.前走0.3秒以上の着差で勝った馬

　前走1着馬が強いが、その中でも前走の着差が0.3秒以上の馬が活躍している。過去8回で[7-4-3-9]という成績、勝率30.4％、複勝率は60.9％にのぼる。また、単勝回収率が130％、複勝回収率が118％で、どちらも100％を上回っている。

　今年は少頭数ということもあって完全に条件に合致する馬はアルレッキーノのみ。オークス馬チェルヴィニアの半弟という血統もあって確実に人気になるが、ここも勝ち負けは必至だろう。

　タイセイカレントは新馬戦を0.3秒の着差で勝っていて、早期デビュー以外は好走条件に該当する。ここでも好勝負が可能だ。

　その他、新馬戦を勝ったアルテヴェローチェ、未勝利戦を圧勝したヒシアマンも好走圏内。

【小波乱】アルレッキーノはスピード上位。マイネルチケットは上積みがある。しぶといニシノルアノーヴァも圏内。

GIIIサウジアラビアRC。2歳の芝1600m戦。ヒシアマン回避で結局7頭になってしまった。これは平均値トップで同距離88の◎アルレッキーノ軸。相手には同距離90の○マイネルチケット。初戦83勝ち▲フードマン。以下も割り込みなら十分にあるメンバー。

未勝利戦の圧勝劇から3アルレッキーノを推す。今回も積極策から逃げ切りは可能。次位は1アルテヴェローチェで成長力が見込めるなら互角。▲は6シンフォーエバーで先行力は魅力。