美浦・相沢厩舎は年明けから先週までに220回出走。その大半の手綱を所属する2名の騎手(石川騎手=57戦、横山琉騎手=60戦)に委ねている。3位の長浜騎手(美浦・根本)はわずか17戦と弟子との絆を大事にする昔ながらの調教師だ。しかし
アドミラルシップの鞍上は戸崎圭騎手→ドイル騎手→戸崎騎手→
武豊騎手→川田騎手と分かりやい名手に託されてきた。デビュー2戦目にGI
ホープフルS(4着)に挑んだ期待値の高さは、騎手選択にも如実に反映されていた。
しかし、自己条件(1勝クラス)に出走した直近3走が3→4→4着とまさかの足踏みが続いている。もどかしさの要因を担当の三尾助手は“物見”と説明する。前々走・
富良野特別ではずっとスタンドの方を気にしていて、最後まで全力疾走することなくレースを終えたたため、
武豊騎手が“三度目の正直”を志願したという。他の騎乗馬との兼ね合いもあり、リベンジ騎乗は実現しなかったものの、前走でも川田騎手をチョイスしたように勝負度合いは高かったが、やはり善戦止まり。そこで最終手段としてブリンカーの装着を決断した。最後まで集中力が持続する走りを実現できれば、圧勝までがあっても驚けない。