09年創設の
レパードS(新潟ダート1800メートル、11年からGIII格付け)はJRAでは数少ない3歳ダート重賞となる。09年
トランセンド(
ジャパンカップダート連覇、
フェブラリーS、南部杯)、10年
ミラクルレジェンド(JBCレディスクラシック連覇)、12年
ホッコータルマエ(ダートGI10勝)と草創期は立て続けに砂の大物を輩出したが…。近年の勝ち馬はやや小粒感が否めない。同じ3歳ダート重賞でも16年
ゴールドドリーム、18年
ルヴァンスレーヴ、20年
カフェファラオとコンスタントにダート王を送り出しているGIII
ユニコーンS(東京ダート1600メートル)に比べて“出世レース”としての機能性は明白に低かった。
しかし、南関東のダート三冠路線の整備に伴い
ユニコーンSは京都1900メートルに移設され東京ダービーの前哨戦に、
レパードSは新設となる3冠最終戦・ジャパンダートクラシックの前哨戦という新たな立ち位置が与えらえれた。
ユニコーンS勝ち馬
ラムジェット=1着、
レパードS勝ち馬
ミッキーファイト=2着と本番を好走で双方ともに“王道ローテ”として地位を確立している。つまり近年より大幅にレベルアップが実現しただけに
レパードS出走馬は“負け組”もその後に注意が必要となる。実際に5着
ハビレ=
両津湾特別(2勝クラス)1着、7着
ジーサイクロン=
白川郷S(3勝クラス)3着と古馬相手の次走を好走だ。
◎
ロジアデレードは
レパードSが11着と結果を残せなかったが前半1000メートル通過61秒0のタイトな流れで追走に手間取ったことが敗因だ。1勝クラス(中山ダート1800メートル)2着時の勝ち馬は
カシマエスパーダ(JpnII不来方賞2着)、リステッド・
ヒヤシンスS(東京ダート1600メートル)では
ラムジェット相手の4着善戦で条件クラスならば能力は断然上位の見立てが成り立つ。
ソレルビュレット(オープン・青竜S2着)を相手に7馬身差圧勝を決めた東京ダート1600メートルを目標にじっくりと調整を進めてきたとあれば、ポン駆けを決める可能性は極めて高い。