富士S(東京芝1600メートル)は2000年から現行の施行条件・時期となり、GI
マイルCSの前哨戦という役目が与えれた。14年からは1着馬に優先出走権が付与、20年にはGIII→GIIに昇格し現在に至っている。勝ち馬ならずとも、レース内容に満足していれば路線を継続、すなわち次走は
マイルCSとなる。実際に今年の出走馬も1着
ジュンブロッサムを筆頭に7頭が
マイルCSに特別登録を行った。一方、結果に不満足な場合は荒療治に打って出ることも。現時点で
マイルCS以外に出走した唯一の馬が18着
バスラットレオン。ダート交流重賞のJBCスプリント(佐賀1400メートル)に活路を見い出そうとした(8着→引退)。
富士Sが14着止まりだった◎
ミシシッピテソーロも
マイルCSを待たず距離が1ハロン短くなる当レースで巻き返しを狙う。下級条件(新馬、2勝クラス)でこそ1600メートルの勝ち鞍もあるが、ハイレベルのパフォーマンスはいずれも芝1400メートルで誇示してきた。2歳時にオープンを制した
ダリア賞(新潟)、そして3勝クラスの2連対(東京)は左回り千四ならば、当条件はベストの舞台設定といえる。3走前の
湘南Sは54キロで7着止まりだったが今回のハンデは53キロ。
湘南Sで先着を許した1着
リュミエールノワル=55→57キロ、2着
シャドウフューリー=56→56キロならば、逆転Vも十分に期待できる。