【実は大吉】
ボンドガールは
桜花賞除外。ニュージーランドT制覇で凶を吉へと変える。母はBCジュヴェ
ナイルフィリーズターフ2着。半兄
ダノンベルーガは
共同通信杯優勝、
ドバイターフを2.3着。父が
ハーツクライから
ダイワメジャーにかわり、名前通りのボリューミーな弾み抜群のマイラーに
チェンジ。6月の東京マイルの新馬戦は稍重条件下、上がり33秒0という高速ラップでグイとひと差し。世代
トップランクのマイル適性を初陣で披露した。
サウジアラビアRCは前半1000mは59秒2のスロー。道中頭を上げ折り合いを欠くロスがありながら、もう一度ハミをとり2着に盛り返したのには唸った。1分33秒7なら記録的にも上々。阪神JF直前の調教で放馬のアク
シデントが発生し、桜へのプランが大きく狂ってしまったが、
リセット期間を設け丁寧な調教過程をこなしてきた。持ち味は瞬発力、デリケートな気質も、鞍上に
武豊Jとあれば心強い。
第一目標は
キャプテンシー。勝ち上がりに4戦を要したものの、12月の阪神マイルで一気に操縦性がアップ。1分33秒8は同日の古馬オープンと0秒8差の好記録だったが、前回の
ジュニアCは1000m通過・57秒9のタフなミドルペースを牽引、上がり3Fを脚色鈍ることなく11秒6-11秒2-11秒8(34秒6)でまとめ2馬身差の完勝。1分32秒5は翌日の
フェアリーSより1秒5も速く、二週目の古馬オープン・
ニューイヤーSと0秒2差。その
ニューイヤーSの勝者
パラレルヴィジョンは先週のダービー卿CTを完勝している。ハナを切れなくともコントロールは利き、母の父は
ステイゴールド、母も重馬場が得意だった。湿った芝もきっと苦にしない。
エコロブルームの上昇曲線にも注目。走破タイムは地味に映るが、二走前の東京戦は2着を0秒7差に退ける大楽勝。
シンザン記念は関西への輸送、湿った馬場、1000m通過・58秒4というハイペースを踏み、最後までバテることなくガッチリ2着は確保。中間の調教タイム数値は大きく前進しており、切れ味増加を一週前追い切りで横山武Jも感じとっている。
ルージュスエルテも差はわずか。クイーンCは二走前と一転、発馬で立ち遅れ。スローに加え、位置はシンガリ。腹を括って直線勝負に徹するほかなかったが、勝ち馬の背中と加速を追いメンバー中第二位の上がり33秒5で3着に差し込んできた。好スタートを切れば逃げも打て、好位で折り合えば首位も有望。
大駆けがあれば
ブライトマン。クラシックを想定し9-10Fも試してみたが折り合いに汲々。秋の東京マイル・1分33秒3の記録の意味と適性を、マイルGIIで証明したい。
スパークリシャールは馬場や展開を問わない我慢強さがストロングポイント。連穴は先週圧勝、
カズミクラーシュも。