【競り合う二騎】
ジャルディニエは8-10Fの重賞予備軍。母は北米4勝(G1・1勝)、セレクトセールなどで兄姉たちを見る機会もあったが、6番仔の父は
アドマイヤマーズ。前走時のサイズは432(-12)kgでもテレビ画面でズイと馬体を大きく見せる。京都マイルの新馬戦は大逃げ気味のHペースに戸惑いもあったか。クビ差2着に惜敗したが、前走は1000m通過・59秒3というタフなHピッチを油断なく好位で追走。マイル通過・1分35秒8という流れの上に立ち、後続を3馬身余突き放す完勝。1分48秒6という高レベル決着も含め、味わい深い1勝となった。
アドマイヤマーズ産駒はベースはマイルだが馬体は柔らかく首使いの上手な仔が多く、スピード一辺倒ではない。注意しつつ馬体も保っている。
まともなら相手は
ウィンターベル。祖母は独
オークス優勝、母は芝2500-2600mで3勝。父は
バゴ、新馬戦の体重は462kg、ややギスギスとしていかにも幼い造り。ゲート入りをゴネる、突っかかっていく。前の馬が気になり出すと今度は逆に脚を突っ張り、1000m通過・63秒1というスローに折り合いに汲々。勝負は上がり3Fのヨーイドン、内目の二番手から外へ持ち出し突き放しにかかるが、併走馬が気になって走りに集中できない。上がり3Fは推定11秒5-11秒4-11秒4(34秒3)でまとめなんとかクビ差振り切ったが、まあ新馬は調教代わりかといったところか。まだ未完成部分はいっぱいあるが、相手は
ジャルディニエ一頭。レースは組み立てやすい。対抗がフラフラするようなら
ソルエパトリオットの逃げ残り。
キタノクニカラ、
ドーサンドーサンを2-3着に配置。