【課題をクリア】
コスモキュランダが立て直しと体力増強に成功。
弥生賞を制し、一冠目の
皐月賞は1分57秒1のレコード決着をクビ差2着に奮闘。しかし
日本ダービーは数えて9戦目、疲れもたまり毛艶はくすみ、身体が硬くなり本来の伸びを発揮できないまま6着に敗れた。秋までに再仕上をいかにするかが一番の課題となったが、肌艶の光沢はよくフットワークも大きく鋭いものに戻った。
弥生賞はレース途中からひとマクリ、1F延長の2200mでも同じリズムで運べば自然と結果はついてくる。
対抗の
アーバンシックのひと夏の課題は後肢の送り込み。1月の
京成杯は2着強襲に成功したが、
トップギアに入るまで時間がかかりGIの流れに微妙についていけない。馬体のラインや臀部の造りを整え操縦性アップに努めてきたが、春よりは確実に動き出しは上向き。ルメールJを背に、資質と成長の在処を問いたい。
まとめて負かせば
スティンガーグラス。デビューは年明け1月、心身ともに幼さを残し
スプリングS6着でクラシックは投了。復帰戦の東京10Fは476kgに増量し1分59秒6・上がり33秒5で2着。前走の新潟戦は内回りの2400m。1000m通過・59秒3というミドルペースを余裕をもって3番手で構え、上がり2Fを11秒前半の加速ラップで悠々突き抜ける楽勝。フォームは整い体力強化とともに集中力もアップ。鞍上は
武豊J、中山2200mの舞台も不安より期待の方が大きい。
やや地味な印象を受けるが、
ヤマニンアドホックは中山戦績は[2-1-0-0]。54kgとハンデの恩恵もあったとはいえ、レースレコード決着となった
ラジオNIKKEI賞を0秒2差の3着に粘り込んだ。毛艶は
ピカピカ、上手く夏も越した。
アスクカムオンモアはチークピーシーズを装着し、稍重の東京9Fを1分46秒1という好タイムで二枚腰を使い後続を突き放した。
エコロヴァルツは2歳暮れ時の闘志と馬体の張りが復活。
ルカランフィーストの機動力にも注目。