暮れの中山の開幕週に組まれる
葉牡丹賞(2歳1勝クラス、芝2000メートル)は高速決着となることが多い。当条件の2歳レコードも03年・2分00秒7(
シェルゲーム)→05年・1分59秒9(
ナイトレセプション)→18年・1分59秒6(
シークレットラン)→19年・1分58秒9(
グランデマーレ)と当レースでの更新が珍しくない。一方、新馬勝ちの“内容”で人気を集める組はスローペースの勝ち上がりゆえ数字の裏付けはない。
ヴィンセンシオ=2分08秒4、
ゲルチュタール=2分02秒9は自己ベストを大きく更新しないと先頭ゴールインを実現できない。
◎
リトルジャイアンツは3戦目の勝ち上がりと戦歴は前歴馬に比べて地味だが…。東京芝2000メートルが舞台の前走は1分58秒7を叩き出して2馬身半差完勝を飾った。これは東京の2歳戦史上で21年11月28日・未勝利で6馬身圧勝を飾った
ウィズグレイスに次ぐ高速決着となる。1分59秒2で2着が
ワープスピード(G1
メルボルンC2着)だから
リトルジャイアンツもGI級の可能性を秘める。それでいて伏兵扱いならば妙味は大きい。