【本格化間近】
マキシの血統と才能が結実。
母ラキシスは
エリザベス女王杯を1・2着、母の弟にGIマイラー・
サトノアラジンの名も連なる良族。3歳春の
京都新聞杯4着で素質の片鱗を示していたが、馬体の成長に合わせ慎重に番組をチョイス、本年前半は[3-0-1-0]という好成績を積み上げた。マイルや10Fの流れは急激なスピードアップを求められ腰に負担がかかり、ゆったり運べる長丁場を選んできたが、六社Sは1000m通過・63秒3というペースにも楽に好位にとりついた。ラスト4Fはすべて11秒台――上がり3F・33秒3という加速ラップを計測し、着差ながらクビでも余裕残しでゴール板を通過している。ひと夏を充電期間にあて、オープン昇級・10F仕様の速力を養い練ってきた。
対抗の
フライライクバードも10Fは気持ち短い。ただ距離戦績は[0-1-2-0]、中京コースは[2-1-1-1]と崩れがない。
関屋記念をひと叩き、最終追い切りには
ルメール騎手が跨り、良化度合などしっかりと確認。
ガストリックも前走の
関屋記念は1年7カ月振りの実戦。大幅な馬体増が示す通り、手探りの状態での出走だったが、前走後長短合わせて7本の追い切りを消化、三浦騎手も二度手綱を取り、躍動感と闘志を感じ取っている。
勢いなら
マイネルメモリー。近3走の着順は3・1・1着、異なる競馬場で3連続して最速の上がりをマーク。ハンデは55kg、競り合いに持ち込めば首位もみえてくる。
マイネルケレリウスは中京は初コースになるが、全4勝はすべて左回り。東京10Fに1分57秒8という良質な勝ち時計を保持している。ペースや展開に左右されるが
ダンディズムの決め手も連下圏。