あと1年遅く生まれていれば…。44回の歴史を刻んできたGIII小倉2歳Sの名称は今年を以って消滅、来年以降はGIII
中京2歳Sがそのポジションに据えられることが9月23日に公表された「2025年度開催日程」によって明らかにされた。さらに施行条件も従来の芝1200メートルから芝1400メートルに変更されることに。今年の小倉2歳Sは阪神競馬場工事に伴う
イレギュラー日程により開催場は中京だったが距離は従来の1200メートルで行われた。
◎
ジャスパーディビネはその“最後の小倉2歳S”が10着という芳しくない結果に。しかし設定が1400メートルだったら異なる結末が待ち受けていたかもしれない。初陣の舞台は中京と同じく左回りの新潟(1400メートル)でスタートから先手を奪うと、そのまま逃げ切り1馬身差の完勝を決めていた。その影を踏めなかった2、3着馬が次走で勝ち上がりだから、展開に恵まれた勝利ではないことも明白。無敗での重賞Vは逃したが、実績ある1400メートルかつ少頭数というベストの条件のここは、きっちり次へとつながるオープン勝利をもぎ取る。