ディープインパクトは3歳時のGI
有馬記念で
ハーツクライの2着に負けるまでは無傷の7連勝を達成し三冠を制覇。偉業には違いないが選択した距離は2000-3000メートルと“守備範囲”を逸脱したことはなかった。時代が違うといえ
シンボリルドルフ(8連勝)、
ミホノブルボン(7連勝)は芝1000メートルの新馬で初陣を飾り、1600メートルでも勝利をマーク。オール
マイティーな活躍こそが“怪物感”を醸し出す源となる経歴といえよう。しかし大多数の競走馬は適性条件以外ではパフォーマンスが低下するものだ。
◎
スマートワイスの目下の成績は[3-1-0-1]。その経歴には2箇所の傷が付いてしまったが…。新馬戦(2着)=京都芝外1800メートル、GIII
毎日杯(5着)=阪神芝外1800メールに対して全3勝のうち2勝はいずれも芝1600メートルでマーク。
ディープインパクト産駒の
母スマートレイアーはGII
阪神牝馬S(阪神芝内1400メートル)からGII
京都大賞典(京都芝外2400メートル)まで重賞4勝と活躍の幅は非常に広かったが…。父
ロードカナロアの影響が強く、生粋のマイラーがこの馬のキャラクターとなっている。その観点からも4か月ぶりの復帰戦、かつ3勝クラス昇級初戦に“適鞍”を選択は当然の行動となる。適性外の距離だった初戦も含めて4戦4連対の京都が舞台ならば古馬撃破もさほど難しくないミッションといえる。