【理にかなってきた】ドラゴンブーストの活気と推進力に注目。スクリーンヒーロー×エンパイアメーカーという、ダート9Fが似合いそうなパワー配合でも、馬体を見るとコンパクトで薄手、460キロ前後のマイラー。デビュー戦は母の父エンパイアメーカー譲りの出遅れ癖が頭をもたげたが、二戦目は京都マイル、16頭の大所帯。スタートも決まり、1000m通過58秒8というよどみのない平均ペースを好位で進め、小気味のいいフットワークで余裕を残しつつフィニッシュテープを切った。一週前にCWで6F・82秒2-36秒7-11秒6追いを課し、直前は坂路53秒3、上がりも動きも軽々。

　逆転があればダイシンラー。一昔前のたとえになりますが、野武士然とした迫力とスケールあり。サトノダイヤモンド産駒ながら、妙に丸い厚みのあるマイラー体型。デビュー戦発馬はモッサリ、しかし重馬場の洋芝、1000m通過・63秒5という緩ペースにも慌てず騒がず後方馬群の前め。3-4コーナーで大外に押し出し、上がり3F・12秒4-12秒2-12秒1(36秒7)というレースラップを、自身36秒2でひと捻り。泥んこ馬場でラスト1Fは11秒台をマークしていた。かなり粗削りだが、そのぶん上昇の余地も残している。ただ、高速馬場対応が微妙。

　チカラ馬だったとあれば、代わってランフォーヴァウが浮上。初戦は出遅れが響いたが、二戦目はミドルペースを中団馬群で折り合い、巧みにインを突き最速の上がりで1分21秒3に仕上げた。加速ラップをみると1F延長もOK、調教も脚をため末を伸ばす工夫を施している。まだフラフラとして安定感に欠けるが、ロヴィーサのスピードも侮れない。

　7頭立てかつこの条件向きの馬が限られる印象。距離短縮だが初戦の内容から◎ロヴィーサ。相手は絞って馬連2点で。

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【上位拮抗】前走着差は僅かだったが、抜け出すときの脚が速かった6ドラゴンブースト。メンバー中、唯一京都マイルを勝った経験を評価。5ランフォーヴァウは道中のプレッシャーが厳しい中、最後までしっかり伸びた精神力の強さが魅力。7ロヴィーサは馬体減は懸念されるがクリアできたら素質は通用。

　ランフォーヴァウ、ドラゴンブースト、ダイシンラーと有力馬の多くは少ないキャリアの中で“出遅れ”を経験している。そのロスを挽回して勝利を手にしたからこそ、能力が評価されるのだが…。舞台は京都外回りでも少頭数ゆえのスローとなれば、レース序盤でのポジション取りが致命傷となることも。ならばレースセンスを武器に勝利を手にした組こそが、連軸にふさわしい。

　◎ロヴィーサは京都芝外1800メートルの新馬戦が9番人気の低評価に甘んじたが…、好位3-4番手で流れに乗ると、上がりも出走中2位タイの35秒0でまとめて初陣Vを飾った。全兄リプレーザは芝・ダート兼用で活躍しJpnII兵庫チャンピオンシップを制覇ならば能力的にも成長曲線的にもフロック感はない。初戦はやや行きたがるような面も見せただけに1ハロンの距離短縮がプラスに働く可能性は大。ならば妹は芝を舞台に2歳GIIをゲットする。

※11/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　京都芝1600mで行われる2歳馬限定のGII戦。本命視しているのは、ダイシンラーです。前走の新馬戦では、道悪馬場を最後力強く差しきりました。開催が進み痛みが出ている今の馬場を味方に出来る1頭だと思います。大型馬で使われての上積みもあると思いますからたのしみです。有力視されていたロンドボスが回避したことでどの仔にもチャンスがありそうですから、追い切りの動きから成長を感じる仔は積極的に狙いたいと思います。

※11/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ロヴィーサはデビュー戦でインを突いて快勝。この器用さは武器となるはず。馬体もまだ細いので成長が欲しいところ。ローレルオーブは北海道で3戦。経験値の高さを買う。ドラゴンブーストはもうひと絞りできそうで上昇余地あり。ダイシンラーは出遅れても道中でポジションを上げられた点を評価。上積みはあるはず。

※11/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　近年は先行力の高い馬が優勢。「“JRAの、出走頭数が9頭以上のレース”において“着順が1着、かつ4コーナー通過順が3番手以内”となった経験のない馬」は2021年以降[0-1-0-12]と苦戦しています。

　さらに「前走の出走頭数が10頭以下だった馬」は2021年以降[0-0-2-15]。該当馬は評価を下げるべきでしょう。

　中心視したいのはロヴィーサ。前走が好内容でしたし、大きな不安要素が見当たりません。

　ロングラン開催の京都。10月から続く秋競馬も6週目。先週の開催日に豪雨があったことで馬場は当然のように痛んできた。先週からは好天続きだったわけだが、乾いていても内側は痛んでいる。パワーを要する差し有利の馬場と考えるのが妥当。デイリー杯2歳Sは7頭立てという少頭数。それだけにスローの前残りも考えたが、タフな馬場とあってパワーホースを狙う手のが正解への近道か。◎はダイシンラー。夏の札幌を勝って休み明けでのGII挑戦だが、その動きはパワフル。今週の坂路での力強さは2歳馬離れしたものがあった。デビュー戦は発馬を決めることができずに外を回っての勝利。展開不利の中で差し切った。能力は非凡。相手強化でも。

デイリー杯2歳Sは、父か母父にディープインパクト系の入っている馬が活躍している傾向があります。本命はダイシンラーです。ディープインパクト系×ヘイロー系配合が、リピーター配合に該当しており、新馬戦ではスタート遅れましたが、上がりトップの末脚を繰り出しての勝ちですので、ここは慣れてきた2走目での上積みと再びの末脚に期待しました。対抗はランフォーヴァウです。母父ディープインパクトがリピーター種牡馬に該当しており、こちらも前走の叩き2走目で上がりトップの末脚を見せましたので、再現に期待します。単穴はドラゴンブーストです。父スクリーンヒーローがリピーター種牡馬に該当しており、京都マイルの勝ち鞍もありますので3番手にしました。以下は印の馬へ。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　朝日杯FSの前哨戦として位置付けられるレース。2歳重賞としては数少ないGII戦で、後のGI馬を多く輩出してきた伝統の一戦でもあるが、同時期の2歳重賞にメンバーが分散するようになってからはやや重要性は薄れつつある。

1.前走未勝利組に妙味

　過去10回で、前走はGIIIだった馬は複勝率こそ26.7％あるが複勝回収率は57％にとどまる。対して、前走未勝利組は複勝率40.0％で複勝回収率106％。妙味を考えれば、前走未勝利組に軍配が上がる。

2.距離短縮組に妙味あり

　前走で同距離の1600mを走ってきた馬は複勝率35.9％と複勝率では一番だが、複勝回収率は59％で妙味はない。今回が距離短縮となる馬は複勝率31.8％で複勝回収率は110％と妙味十分。なお、今回が距離延長の馬は複勝率24.3％で複勝回収率は55％。

3.間隔に注目

　過去10回で、勝ち馬10頭はすべて中4週以上だった。中でも中9週以上だった馬は複勝率44.4％。間隔が開いている馬の方が成績が良い。

　ローレルオーブは前走がGIIIの札幌2歳Sで9着だが、今回が距離短縮で、間隔も中9週とゆったり。このメンバーの中では条件を満たしている方だ。未勝利の勝ち方が強く、このメンバー相手ならチャンスは十分。

　ダイシンラーは1500mの新馬戦を勝ってここへ臨む。負かしたダノンミッションは素質馬で、すでに未勝利を勝ち上がっている。間隔をゆったりとっての臨戦で、ここは上位争いに持ち込めそうだ。

　その他、前走で1600mの未勝利戦を勝ったドラゴンブースト、中3週も距離短縮でここへ臨むロヴィーサ、初戦が強い勝ち方だったロンドボス、距離短縮のコスモイシュタルなども好走圏内。

【素質上位】前走、未勝利を勝ち上がった内容がよかった、05ランフォーヴァウを本命に推す。重賞だが実質は1勝クラスで、この程度の相手関係ならば本馬は素質上位。決め脚の鋭さを証明済みであるのも、大きなプラスといえる。相手は、06ドラゴンブーストと07ロヴィーサの2頭を上位に評価する。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】ロヴィーサは折り合って抜け出す。粘り強いローレルオーブ。ドラゴンブーストは学習能力が高い。

GIIデイリー杯2歳S。芝1600m戦。前走ダートから1頭。前走同距離コースの基準は77○ドラゴンブースト。これが平均値トップでもある。ただ2戦目で同コース83と伸びているのは◎ランフォーヴァウ。初戦64勝ちでもここは合いそうな▲ロヴィーサ。一発☆ダイシンラー。

成長力が見込める5ランフォーヴァウを推す。末脚は威力があり京都向き。次位は7ロヴィーサで先行力がありチャンスは十分。▲は6ドラゴンブーストで自在な脚がありマイルは得意で差はない。