【ラスト1Fは10秒9】スケールと将来性を選ぶか。完成度を重視するか。二者択一のレースとなったが、夢の大きさなら
ヤマニンブークリエ。
チチカステナンゴ産駒の母は芝10-11Fで3勝。半兄
ヤマニンループは、ともに現役2勝。デビュー前の追い切りで
武豊Jも手綱を握ったが、能力と同時に急仕上げなのも理解。パドックでソワソワしたり、薄皮一枚皮膚も厚ぼったく、腰のラインは落ち気味。前半1000mは61秒5のスロー、頭を上げ暴れ気味に嫌々もしたが、なんとかなだめ直線勝負の態勢に持ち込む。上がり3Fのレースラップは12秒5-11秒6-11秒2(35秒3)、正味2Fの瞬発力決着となったが、推定2F・11秒4-10秒9(3Fは34秒8)の加速ラップで、評判馬をドトウのG前急襲。時計は1分49秒5止まりだが、ラスト2Fの数値はきっと将来の宝物になる。まだ理想形には程遠いが、確実に変わり身を期待できる。
強敵は
ミュージアムマイルのセンスと時計。初戦は遥か後方からの直線勝負となり3着に終わったものの、外からグングンと鮮やかな伸び。二戦目は1分46秒8、上がりは34秒2。本命が加速にモタつけば首位ゴールも有望。萩S3着の
ジュンライデンは、ムーアJを配し技術力でワンプッシュ。四肢の運びを確かなものに向上させ、連れて時計も更新。
ロードガレリアの父はスタミナ勝負の
フィエールマン、経歴は10Fを2・1着。タクトを振るのは父ゆかりのルメールJです。良馬場の高速決着対応が微妙だが、
カレンラップスターの我慢強さ。
サンライズグラシアも連下には。