“出戻り”ではない、純粋な地方からの転厩馬は能力、そして芝適性の
ジャッジに頭を悩ませることになる。ただし、自らのパフォーマンスで両項目を証明済みの◎
エイムフォーエースは、いきなり狙える“マル地初出走(4節以内の前走5着以内の次に優先出走)”なのだ。前・所属の船橋では5戦して[2-0-0-3]とダートの戦歴は凡庸だが…。地方馬(カク地)として参戦したJRA4戦はすべて芝のリステッドからGII。勝利こそ得られなかったが最速上がり計時が2回、
クロッカスSは0秒1差の4着に健闘した。同レースで0秒2差5着だった
ダノンマッキンリーは以降にGIII
ファルコンS、GII
スワンSと芝重賞を2勝。その比較からすれば、2勝クラスでの転入は相当に恵まれたという結論が導かれる。芝適性の高さは前述の戦歴のみならず父
サトノアラジン×母の
父ジャングルポケット、伯父に
ストロングガルーダ(GIII・
ラジオNIKKEI賞1着)、
ダイワバーバリアン(GI・
NHKマイルC2着)という血統背景が保証。適材適所での移籍が好結果をもたらす確率は極めて高い。