【距離最適】サーマルウインドが最適の距離バンドを見つけた。マイルで3勝、7Fで2勝。GIIIマイルのターコイズSは6着、信越Sでリステッドレースを制したが、7Fでも微妙に終い1Fが甘くなる。ならばと前回の春雷Sは6Fに距離を短縮、前半3F・33秒4というタフなラップにも折り合いはピタリ、勝ち馬の決め手にアタマ差2着に惜敗したが、中山の急坂を馬群を割り上がり3F・33秒4という高速数値をマーク。川田騎手の連続騎乗、斤量は55.5kgに微増となるが平坦の小倉なら伸びは鈍らない。

　第一目標は3歳馬ピューロマジックの速力と伸びしろ。ディープインパクト産駒の母はファンタジーS2着、半兄メディーヴァルは現役4勝、次男バグラダスは現役4勝。父はアジアエクスプレス、血統的に芝・ダート兼用のパワー型。ゆえに新馬戦は7Fダートから進発、二戦目は芝1500mを使ったが、6Fは[3-2-0-0]。重馬場のマーガレットSを2着、葵Sは前半3Fを11秒9-10秒6-10秒7(33秒2)という快速ラップで、馬の気に任せガンガン飛ばし、後半3Fは11秒0-11秒2-11秒7(33秒9)でパンチアウト。1分7秒1という時計も古馬重賞レベル。ズシリと重量感のある調教のグリップ力など見ると、単に速いだけの一本調子の逃げ馬ではない。

　ナナオは函館2歳S2着、マーガレットSを快勝した6Fの重巧者。良馬場の葵Sでも0秒2差に迫り、52kgなら前走で先着を許した対抗馬ピューロマジックの背中が近くなる。

　葵S2着のペアポルックスは、腰がいくぶん甘く坂コースはラスト1Fが微妙に甘い。しかし小倉は2戦2勝、平坦コースなら伸びは1割増しの計算がたつ。バースクライはオーシャンS僅差3着で6F重賞の立ち位置を確認。成長期間とリフレッシュ効果で、追い切りのリズムもテンポアップしている。格上げ緒戦になるが、グランテストは京都6Fで上がり32秒6を計測した決め手の持ち主。斤量は53kg、集中力を切らさず鼓舞すれば上位争いに加わってくる。乱戦になればエイシンスポッターの差し込み注。

　CBC賞が小倉で行われた2回のことを考えると逃げ馬に注意したいところだが、近況の良い逃げ候補が外枠に入ってしまった。逃げ馬どうしのやり合いになってその直後の馬に展開が向くと見て◎サーマルウインド。逃げ候補では重賞を勝って持ちハンデは上がったが3歳牝馬なので絶対値は53キロと軽い○ピューロマジックをピックアップ。この2頭から3連複・3連単で。

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【混戦模様】快速馬が勢揃いして、かなりペースは流れる見込み。それなら小倉コースも2戦2勝。爆発力を秘める10エイシンスポッター。18バースクライは前走苦しい位置からも伸びが鋭かった。14ナナオは前残りのレースだったとはいえ、立ち回りは一番上手だったように見える。

※6/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　小倉芝1200mで行われるハンデのGIII戦。本命視しているのは、ナナオです。前走はすんなり先行した2頭に先着を許したものの終いの伸び脚には見所がありました。スプリント戦では底を見せていないですし、ハンデ差を生かした競馬に期待します。

※6/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　3歳のペアポルックス。1、2月の小倉で挙げた2勝がともに好タイム。好位から抜け出す。4歳馬からはカンチェンジュンガ。小倉で過去3勝。決め手は十分。海外を渡り歩いたジャスパークローネだが昨夏のこのレースの覇者。スピードは相当だ。ピューロマジックも通用する。

※6/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　キャリアが豊富過ぎる馬は過信禁物。「出走数が23戦以上、かつ“前年以降の、JRAの、重賞のレース”において1着となった経験がない馬」は2018年以降[0-0-0-35]と上位に食い込めていません。

　また「“同年の、JRAの、出走頭数が12頭以上の、オープンクラスのレース”において2着以内となった経験がない馬」は2018年以降[3-0-2-60]で、3着内率が7.7％どまり。年明け以降の戦績を素直に評価するべきでしょう。ちなみに「“同年の、JRAの、出走頭数が12頭以上の、オープンクラスのレース”において2着以内となった経験がない、かつ“前年以降の、今回と同じコースの、出走頭数が15頭以上の、オープンクラスのレース”において4着以内となった経験がない馬」は2018年以降[2-0-0-50]でした。

　あとは牝馬や前走好走馬が強いレースである点も重要なポイント。「性が牡・セン、かつ前走の着順が4着以下だった馬」は2018年以降[0-0-0-38]です。

　今年のメンバー構成なら、不安要素が比較的少ないエイシンスポッター・サーマルウインド・ナナオ・バースクライあたりを重視するべきだと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　昨年までサマースプリントシリーズの4戦目として行われていたが、今年は小倉競馬の開幕週に移動。傾向は変わってきそうだ。本質的に変わらない部分を考察して今年の攻略につなげたい。

1. 4歳馬が優勢

　過去10回で、3歳馬が[1-1-2-17]で複勝率19.0％。4歳馬は[3-2-3-16]で複勝率33.3％。5歳以上が[6-7-5-110]で複勝率14.1％。軸は4歳馬が妥当だろう。

2. 前走4角2番手の馬

　過去10年の7月の小倉開幕週の芝1200mの成績を見てみると、前走の4角順位が2番手の馬の成績が良い。[10-7-5-28]で勝率20.0％、複勝率44.0％、単勝回収率115％、複勝回収率101％。

3. 牝馬が強い

　過去10回で、牝馬は[6-6-6-59]で複勝率23.4％と好成績。単勝回収率も303％となっている。

　ペアポルックスが本命。デビュー以来5戦、連を外していない堅実派で、前走の葵Sでも2番手で運んで2着。ここはハンデ54キロで参戦でき、引き続き上位争いが期待される。

　モズメイメイは長らく結果が出ていないが、強い相手と戦ってきている。スピードが生かせるこの条件は合っていて、一気の巻き返しを期待したい。

　その他、前走の葵Sが鮮やかな逃げ切り勝ちだったピューロマジック、3歳牝馬で堅実なナナオ、重賞に目処を立てた4歳牝馬バースクライ、同じく4歳牝馬のグランテストなども好走の圏内。

【条件好転】短距離戦らしい先行指向の強さだが、それでも前は簡単には止まらない。道中いい位置で流れに乗れそうな、9ペアポルックスを本命に推す。小倉替わりは大きなプラスで、稽古での動きからデキにも不安はまったくなし。相手は、3サーマルウインドと12ピューロマジックの2頭を上位に取った。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】サーマルウインドは地力十分。ピューロマジックはスピード上々。ナナオは成長している。

GIII北九州記念。芝1200mのハンデ戦。斤量の上下差は6.5キロ。当然ながら同距離100レベルの戦いになる。狙うならば3歳から前走同距離100から3キロ減となる◎ペアポルックスと○ナナオ。小倉経験あるほうを上にした。次点で▲ピューロマジック。一発には☆サーマルウインド、△グランテストなど、十分にやれる馬が揃っている。

晴雨兼用のスピード馬14ナナオを推す。叩いた効果は大きく先行策からチャンス。次位は12ピューロマジックで積極策から逆転は可能。▲は9ペアポルックスで好位を確保できれば差はない。