91年から暮れの阪神ダート1400メートルで行われていたシクラメンSが03年を最後に消滅。04-19年までは「2歳ダート・オープン」の空白が続いたが20年から1勝クラス・カトレア賞が昇格する形でカトレアS(東京ダート1600メートル)がオープンとして施行。日本馬を対象とした
ケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズ「
Japan Road to the Kentucky Derby」の初戦としてダートのエース候補が集う登竜門として機能している。23年は勝ち馬
アマンテビアンコが新・ダート三冠初戦のJpnI羽田盃を制覇。その実力馬が3着に敗れたレースが2歳1勝クラスの
プラタナス賞(東京ダート1600メートル)だった。勝ち馬
イーグルノワールはJpnII兵庫ジュニアグランプリ1着→JpnI全日本2歳優駿2着だから、こちらもハイレベルの出世レースといえる。◎
ライジンマルは同レースで
アマンテビアンコに4馬身先着、
イーグルノワールからクビ遅れの2着だからオープン級の能力が保証される。以降は2度の休養で出世が遅れているが、2勝クラス程度が壁になる器ではない。中間は美浦坂路で4ハロン50秒台を2本、最終追いも重い馬場を物ともせず53.8-12.4秒と力強く伸びたように前走時からの状態アップは間違いない。ここはアッサリと連勝で突破し、同期たちに肩を並べる日もそう遠くはないはずだ。