エアスピネルは距離適性を考慮して今春はマイル路線を歩んでいるが、パワーとピッチで加速するのであまり大箱向きとは言い難いし、一線級のマイラーとしては実はそれほど鋭敏な脚もない。
だからマイラーというよりは
中山記念タイプだろうと書いてきたが、
京都金杯の辛勝や
東京新聞杯のもどかしい3着はそのあたりで説明できるのではないか。
ただ土曜の京都芝は時計や上がりが意外にかかっていて、
オーヴィレールとか
ディバインコードとか
クィーンチャームとか、京都よりも阪神に向くようなパワー型の好走が目立った。
となると、逃げ馬不在の少頭数のスローで、しかし
東京新聞杯ほど極限の上がりを要求されない馬場、しかも別定56キロというのは、今の
エアスピネルにとっては願ってもない条件、言い訳のできない舞台といえるだろう。
イスラボニータはルメールが完全に手の内に入れているので、ここはフワッと先手を取る手もあるか。
ダッシングブレイズと
プロディガルサンはマイラーというよりは1800型というべきで、1600mだとスローのほうがパフォーマンスが上がるタイプだ。