【失うものはなにもない】
イスラボニータの地力上位。3歳秋以降、重賞優勝から遠ざかっているが、昨秋はGIの
マイルCSを2着と、一応の結果は出した。
阪神Cは馬も鞍上も勝ちに逸ったか。稍重条件下で1000m通過・58秒1というHペースを、力でかわそうとしたぶん、差し馬の強襲を許してしまったが、7-8Fは緩急自在。
4-5歳時は、春は
安田記念、秋は天皇賞と、常に次のGIを意識せざるを得ない立場もあり、放牧などをはさみGI目標のローテーションを組んできたが、6歳ともなれば一戦一戦が勝負。言い方は変かもしれないが、もう失うものはなにもない?(笑)。今回はジックリとトレセンに腰を据え、コース追いを重ねてきた。
怖いのは、
ブラックスピネルを筆頭とする若馬の勢い。年明けからマイル路線に舵を切り、
京都金杯を1分32秒8で2着強襲。
東京新聞杯は一転逃げ。62秒2という超スローの展開に恵まれたにせよ、二枚腰を使い10秒9-10秒8-11秒0で後続を完封。まだ体重が安定せず、調教で動かない時もあるが、
安田記念のためにも結果は出しておきたい。
エアスピネルは、
京都金杯優勝、
東京新聞杯は3着惜敗。対抗馬と際どい接戦を演じてきた。まだ鞍上の
ゴーサインに応えきれない、心身共にもどかしさはあるものの、完成形と前進をみんなが待ち望んでいる。
ダッシングブレイズは、
洛陽Sをパワフルに一気差し。時計勝負で結果を残せれば、今度こそ本格化を確信できる。
フィエロは、前走の
高松宮記念は距離と馬場を探りつつの競馬。しかし、
京都金杯は僅差の3着。8歳となっても好調を維持できている。
東京新聞杯2着馬
プロディガルサンも、ここは巻き返しどころでもあり試金石。