競馬の人気というのは過去の実績から形成されることが多いのだが、特に影響力が大きいのは前走成績である。前走の着順や内容が良い馬は当然人気となり、前走で大敗している馬は人気が落ちやすい。
馬券的に妙味があるのは、その「前走」が今回の結果に繋がりにくいケースである。例えば前走が良馬場なのに今回が不良馬場なら両レースが繋がらない可能性はあるし、前走最内枠から逃げ切った馬が今回大外枠なら、当然疑わざるをえない。
そういう意味では、今回何頭かが出走してきた
東京新聞杯は極端なスローペースで、そのまま今回の参考材料になるかは微妙なところだ。多少雨が降ったとはいえ1000mの通過が62.2秒で1200mが73.1秒。そこからいきなり10.9-10.8-11.0では、
ブラックスピネルの逃げ切りに終わったのも当然だし、キレないタイプの差し馬に出番が無かったのもこれまた当然だ。
◎
ヤングマンパワーは、前走のペースで最も被害を蒙った馬だろう。上がりの脚は全くないタイプなので前走で大敗したのは当然。今回は人気落ちだし、まともに逃げ・差しのある競馬になれば復活の可能性は十分だ。