G3ハンデ戦→G2別定戦に変更されたH9年以降から、「消せる馬」・「残る馬」を探ってみよう。なお、H18年から定量戦に、H19年はインフルエンザの影響で2週順延されている点に留意。
■年齢と距離
6歳以上の馬で、2000m戦を10回以上走って0-2勝馬は[0-0-0-20]。H22年、2000m戦[2-2-1-8]の6歳馬
ドリームサンデーは全6勝中4勝を1800m戦で挙げており、前走G3
函館記念3着もあと1F長い印象で12着敗退……全7勝中6勝が1800mで、2000m[1-3-2-4]の8歳
アクシオンは、前走G3
函館記念3着好走もG2でどこまで。
■距離実績
2000m戦で着外(4着以下)が10回以上もあった馬は[0-0-1-16]。H21年、2000m戦[4-1-2-12]、前走G3
函館記念1着馬
サクラオリオンの3着好走例があるが、同馬の2000m戦3着内率は.368と比較的安定した距離実績を持っていた……2000m戦[4-0-0-11]、3着内率.267の
マイネルスターリーは、昨年G3
函館記念1着→
札幌記念6着。距離4勝も気難しさがあり、信頼度は今ひとつ。
■斤量増加
前走G3以下戦4着以下で斤量増加馬は[0-0-1-29]……1・5・11・12番馬が該当。
また、斤量が前走比2kg以上増加馬は[3-0-0-23]だが、別定戦→定量戦になったH18年以降だと[0-0-0-13]。H21年、前走G3
函館記念2着の8歳馬
マヤノライジンは斤量2kg増加で12着敗退……前走G3
函館記念1着で斤量3kg増加の8歳
キングトップガン、これまで連勝は2回あるが、3連勝狙いではいずれも敗退。驚異の成長力は否定できないが?
■大敗歴
前3走内にG1戦以外で10着以下大敗が2回以上あった馬は、前走重賞戦連対馬を除き[0-0-0-11]……2・9番馬が該当。
■好走歴
前4走内に斤量56kg以上で3着内好走歴のなかった右回り芝0-2勝馬は[0-0-1-15]。H12年、前2走G3
七夕賞0秒5差3着→G3
函館記念0秒2差4着と上昇気配伺わせる
サクラナミキオーだったが、その2走ともハンデ55kg時でのもので、5番人気伏兵も6着敗退……3連勝中の
カリバーンだが、いずれも斤量55kg時でのもので、初の57kgがどうでるか。他に1・5・10・12が該当。
■休養馬
前3走内に重賞戦で連対歴のなかった3か月以上の休養馬は[0-0-1-16]……1・4・8番馬が該当。
■芝実績
前2走内に芝G1・G2戦で連対歴があった馬を除く芝0-2勝馬は[0-0-0-14]……前走G3
クイーンS2着の
コスモネモシンは芝[2-4-2-9]。前走G3
クイーンS組の牝馬は3頭が連対をはたしているが、H17年9番人気1着の
ヘヴンリーロマンスは芝5勝・H18年9番人気2着の
レクレドールは芝4勝・H19年5番人気1着の
フサイチパンドラは芝3勝の芝実績があった。
【狙い】
以上から残ったのは、13
トーセンジョーダン・3
ヤングアットハートの2頭。
前3走内に1800m以上の芝重賞戦・斤量55kg以上で連対歴のあった芝6勝以上馬は[5-3-4-19]。
このうち、
(a)前走10kg以上の体重減があった馬は×
(b)前走10着以下大敗馬は×
(c)6歳以上高齢馬は×
(d)右回り芝0-4勝は×
(e)着外(4着以下)が10回以上は×
以上の5項目をクリアしていた馬は[5-2-0-0]。
5歳
トーセンジョーダンは、2走前に芝2200mG2AJC杯1着、全成績[7-2-0-5]で、右回り芝[5-1-0-4]、前走2kg減9着で◎対象馬。