【チョイ荒れ】滞在競馬の長距離戦に実績を残してきたワイズミューラーだが、昨夏の当該2600m・2分41秒3は、そのキャリアの中で、もっとも誇らしい勝ち鞍。適性を信頼だ。アストリンジャーは4月の小倉2000mで2分0秒3。フラットコースのマラソンランナーの気配がプンプン。クジュウクシマも、小倉2600mに2分39秒前半の好走歴あり。ハマれば単。インナージョイは、すみれS3着はあるが、個人的には2000mまでの中距離馬の馬体に見えるが、さて。

　本来格上のクジュウクシマがおそらく希望通りであろう大外枠を引いたが、遅れ気味の大外捲りしかできない馬で、札幌コースではいかにも不利。これまた格上のワイズミューラーも、四位騎手だと前走のような位置で競馬をするかは微妙で、両者ともアタマまでは届かない可能性がある。

　それでなくても札幌芝2600mは先行タイプ有利のコース。前にいそうな中から◎○を選びそれを1着付けとした馬券を買いたい。

　◎はアストリンジャー。藤岡佑騎手は札幌コースでの位置取りに関しては勘がいいし、この枠ならば前付けは間違いないところ。○にカリスマミッキー。これは距離延長でいままで以上に楽に先手を取れる可能性がある。上がりが速くなれば◎、かかれば○が勝つというイメージの予想だ。

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【順当】ワイズミューラーはひと押しに欠けるが、昨夏に現級を圧勝した札幌ならチャンス大。テンベアハートは前走が好内容で、仕掛けひとつで勝機がある。クジュウクシマは降級戦で休み明けでも要注意。インナージョイは叩き2走目と初ブリンカーで一変がある。善戦タイプのアストリンジャーにも要マーク。オールターゲットの流れ込みにも警戒しておきたい。

　◎ノーザンリバイブは「ガリレオ×ベロット」という組み合わせの外国産馬で、母マイブライティアはオーストラリアのヴィクトリアオークス(G1・芝2500m)の勝ち馬。父ガリレオは現在のヨーロッパを代表する大種牡馬で、サドラーズウェルズ産駒なので洋芝向きのパワーが持ち味。

　ガリレオの子は芝2200m以上の重・不良馬場で3回走ってすべて連対しているように、長丁場の道悪は得意中の得意。ノーザンリバイブ自身、昨年春のデビュー戦(中山芝2200m)では、重馬場を味方につけてコスモメドウ(のちに重賞勝ち)を破って勝利を挙げている。

　洋芝の札幌、長丁場、渋った馬場という今回の条件は、ノーザンリバイブにとってベストといえるもの。休み明けだが一発があっても不思議はない。