まずは札幌ダート1700mで行われた過去3回の
エルムSの最終追い切り場所の分析。以下に勝ち馬が該当した調教場所の2種類を掲載しています。
函館ウッド[2-3-1-6]
札幌ダート[1-0-1-18]
複勝率50%が函館ウッドですから、
エルムSでなによりも最終戦は「函館W追い」でしたが、今年は函館競馬場での滞在期間が過去よりも2週間短縮されたため、今週の追い切りを函館競馬場で消化することは事実として不可能になりました。
では次に優先する
ファクターを探す必要があります。
それが馬券圏内馬の調教タイプです。
2007年
1着 標準トラック/2番人気
2着 標準トラック主体/3番人気
3着 標準併用/1番人気
2008年
1着 標準トラック/3番人気
2着 急仕上げトラック/7番人気
3着 乗込トラック/8番人気
2010年
1着 標準多めトラック/2番人気
2着 標準トラック/4番人気
3着 標準トラック/1番人気
馬券圏内に入った馬で調教本数が少ない調教タイプだったのは2008年2着
トーセンブライトのみ。しかしこの馬は最終追い切りが函館Wだったので、本数の少なさをカバーして余りある調教適性があったと判断できます。
つまり函館W追いが存在しない今年は調教本数は必ず標準以上、強さに関しても標準は必要というのが過去の好走調教タイプが教えてくれる調教適性。今年は本数というアプローチだけで有力馬も含めた4頭を消すことができます。
また馬ナリ平均系統では本数多い乗込であれば、馬券圏内もあると思いますが、本数標準の馬ナリ平均トラックは軽視。これで4頭を消すことができます。
13頭立てですから、残ったのは5頭。昨年の勝ち馬○
クリールパッションは昨年と同じ標準多めトラックですから、勝っても不思議ありません。ただ最終追い切り場所が札幌ダートに変更された影響が微妙に心配されます。同じく3着△
エーシンモアオバーも同様の理由で評価を下げています。
◎
スターシップは昨年と全く同じローテーションでの参戦。
しらかばS3着は昨年と同じ着順だけに、今年も人気より走れないんじゃないかと思われるかも知れません。
しかし昨年の
しらかばSは標準少めトラックで3着と反動が出て不思議ない調教タイプでした。それが今年は標準トラックでの3着。まず反動の心配はありません。
なにより札幌ダート1700m好走歴が函館W追いでしかない前記2頭に比べて、この馬自身は札幌ダート追い切りで2戦3着2回。慣れている強みに函館W追いの参戦がないのであれば、本命にしない手はありません。
地方馬ですが、標準多めトラックの▲
ダイワルビアは不気味。
門別競馬場での調教本数は豊富で、その時計も非常に速いもの。最終追い切りから日が空くことを考慮されて、9月17日にも終いだけ伸ばされており、この余念のない調教内容が札幌ダート1700mで調教適性を発揮することでしょう。
△
シャインモーメントは本数弱化された今回は前走くらいが一杯だろうと予想しました。